純ジャパから見た海外・帰国子女から見た日本

正反対の二人が海外経験を通して得た出来事をお届け。

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海外に住んで視点が変わって見えてきた世界

【SANO】限られた時間の中で

スコットランド生活も残すところ後1週間。ついこの前初めてこの地にやってきたと思ったらもう帰る日間近だ。

日本から帰ってきてから毎日びっくりするほど寒い毎日が続いている。 この数日間毎日雪が降っている。ずっと降っているわけではなく、朝は青空で晴れた一日になりそう〜と思っていたらその数時間後にシトシトと降り出す。この繰り返し。

正直地元の方々からは「4月から5月にかけての天気は最高だよ−」といわれていたので、ちょっとがっかり。

でも来た当時は4時前に日の入で4時半にはもう暗くなり、5時には真っ暗になっていた。でも今は8時半過ぎに日の入でどうかしたら9時過ぎまで明るい。まだ4月末でこんなに変わるのだから、一年住んでみたら夏と冬の違いが分かって面白いと思う。

ちょっとスコットランドを出る当日は時間がなさそうなので、そろそろこの辺でこの学期のことを振り返ってみようと思う。

スコットランドに来たかった理由の一つとして自分を変えたかったからと以前ブログで書いた。 アメリカに住み始めて3年半たちなんだかんだ安全地帯、いわいるコンフォートゾーンに入りきってしまっていた。日頃から勉強に追われて、新しいことにチャレンジする意欲も余裕もなくなっていた。

大学4年生で、卒業後のプレッシャーもあり目の前のことにしか集中できていなかった自分。でも、そんな自分が嫌で嫌で、環境を変えたら自分も自然と変われるかもと思いスコットランドに行くことに。もちろん理由はこれだけでは無いが、大きな理由の一つだった。

そして4ヶ月異国の地ですごし、なにを感じ、どう成長したか・・・。

正直勉強がすごく恋しい。こっちでも大学に通っているが、やっぱりアメリカの勉強に追われていた生活とは程遠く、ちょっと予習すればテストでもかなりいい点を取れるということに呆れてしまっている自分がいる。もともと自分を追い込むのが好きというか・・・まー簡単にいえば自分に対して厳しく、そして厳しいことが大好きなドMなだけかもしれないが、あまり勉強で追い込む機会がなかった。だからスコットランドに来て本当にアメリカの大学に進んでよかったと思えたし、何より自分は勉強が本当に好きなんだなと再確認。

コンフォートゾーンから抜け出せたのは抜け出せた。やっぱり新しい場所で今までとは違う生活をおくるわけだから、不安もあればなれないことも多い。新しいことにチャレンジできたかというと、それは今いろいろと考えてそろそろアクションを起こす時期かと思いつつリソースが追いつかずプランは温存中。でも自分の中で次のステージに進みたいという気持ちがどんどん膨らんでいたのも事実。だからいろいろと将来のことについて考えた。これから医学の道に進むということはまだ何年も学生・見習いの身だ。周りが就職して自立している中自分だけまだ学生・・・とどこか悔しい気持ちも芽生えたし、早く自立したい!とも思う。

今は忙しい毎日とは程遠く、ゆっくりした毎日を過ごしてる。課題もあり、やることもあるがもっと忙しい毎日を過ごしたい・・・。だから今年の夏に期待。

エジンバラでは晴れた日の夕焼けがすごく綺麗。アメリカにいた時は本当に勉強にだけ追われててあんまりぼんやり空を見上げる時間もなかったが、ここではチラッと綺麗な夕焼けがみえると家から15分ほど離れたところにある小山に駆け上って高台から日が沈むまでみてたりする。本当にこういったゆっくりとした時間を過ごすことが多い。4ヶ月近くやることはやり、後はゆっくりと過ごしていたからもうそろそろいつもの生活に戻る時だと思う。

出会いもあり、多くの発見があったエジンバラ。4ヶ月も自分のホームであったこの地にはまた帰ってくる日が来ると思う。いや、絶対帰ってくる。1年後か、5年後か10年後かわからないが、このスコットランドという場所が大好きになった。いつかもう少し大きく、強く、そして賢くなったら帰ってこよう。

アメリカもそうだ。実際6日にスコットランドを出てアメリカに帰るが、15日にはアメリカをも後にする。ちっちゃい頃から憧れていたアメリカ。まさか自分がアメリカに住むことになるとは10年前は全く想像できなかった。でもびっくりするぐらい悲しさは無い。まだあんまり実感がないだけかもしれないが、今はただいろいろなことにワクワクしている。

 

残すところ1週間。この貴重な時間をどう有意義に過ごすかがキーだ!