純ジャパから見た海外・帰国子女から見た日本

正反対の二人が海外経験を通して得た出来事をお届け。

New Podcast
海外に住んで視点が変わって見えてきた世界

【SANO】チアリーディングってそんなにタフなスポーツだったの!? #NETFLIX依存症ですけどなにか?

#お家時間 が増えたからってわけではないのですが、仕事もWFH(ワークフロムホーム)なので通勤時間がなくなり、仕事が終わったらすぐにご飯を作り、そして8時半ごろにはお風呂にも入り寝る準備完了、、、な毎日を過ごしているのでブログを書く時間がわざわざ作らずともふえました。

 

ということで本日も前回に続きあまり日本では話題になってないNetflixシリーズをご紹介できればと思います。

ちなみに前回はTiger Kingというハチャメチャなトラの個人所有に関するドキュメンタリーをご紹介したので興味のある方はご一読よろしくお願いします。

 

unotosano.hatenadiary.com

 

 

本日とりあえげるのは、チアリーディングのドキュメンタリーです。こちらも前回同様NETFLIXオリジナルの作品となっております。

f:id:TCK:20200416203857j:plain

引用元:NETFLIX

f:id:TCK:20200415212204j:plain

 

今回のCheerは6話構成でどれも1時間前後のものです。

第一弾でご紹介したTiger Kingとは違ってこれは結構見入ってしまうタイプのストーリーでした。

 

以下NETFLIXのページにある説明です。

テキサス州の田舎町コーシカナの名を全米に知らしめた短大チアチーム。完璧を目指す主任コーチ、モニカ・アルダマの存在なしに、その成功は語れない。

 

こんなんで良さが伝わりますか???

いや、伝わらない!!ということでもう少し私がご紹介できればと思います。

 

▶チアリーディングはガチのスポーツで、怪我なんて当たり前

はい、私チアリーディングを見くびっていました。というのもチア=アメフトや野球、バスケ(男性がメインのスポーツ)のサイドラインでポンポンを持ってミニスカ履いてレッツゴーチーム!って応援しているものだと思っていました。

でも違ったんです。

そもそもチアリーディングにはいくつも種類があるらしく、、、具体的な競技名と種類に関してはちょっと不明ですが、今回このドキュメンタリーでフィーチャーされているのはCompetitive Cheerという種類のものらしいです。

Competitive Cheerは、選手を何メートルも上に投げたり、みんなでアクロバティックな動きをしたり(バク転バク宙、、、ぐらいしか出てこないけど)、観客からしたらとても危なっかしいスポーツです。

実際このドキュメンタリーの中でも何人もの学生が2〜3メートルから落下したり、うまくアクロバティックな動きができず着地の際に足を思いっきりくじいたり、と怪我が多く見られました。

でも選手曰く、これはこのスポーツをする人に怪我はつきものだとか・・・。

正直Cheerを見て私のチアリーディングに対するイメージがガラリと変わりました。
そこらのチームスポーツよりも熱いよ、チアは!!

 

▶「厳しい家庭環境」のレベルがそもそも違う

Cheerでは、5人の学生にフォーカスを当てて、彼らのバックグラウンドを紹介しています。

そしてその5人がみんないろいろな過去を抱えて、この短大に集まってきています。

その中でも親に見捨てられて幼い子供のときに一人オンボロなキャンピングカーに残されて生活していた子や、小学生のときに唯一の家族であったお母さんがガンで亡くなってしまった子・・・とまーいろんな過去を抱えている学生たち。

そんな「ハンデ」を持っている彼らが、ナバロ大学でのチアリーディングを通して本当の自分をさらけ出したり、自分の居場所を見つけたり、初めて人に信用され、期待されたり・・・となんか親心?母性?をくすぐられるような、どこかみんなを全力で応援してあげたくなるような気持ちがこみ上げてきます。

そもそも日本語のタイトルは「チアの女王」で、主任コーチのモニカ・アルダマが主役っぽくなってますが、このドキュメンタリーの本当の主役たちは彼女のもとに集まる学生たちです。

 

▶超〜〜〜保守的なアメリカ南部で自分をさらけ出す子たち

メインキャストの5人の学生のうち2人が黒人のゲイの子たちです。ナバロ大学があるのはテキサス州のコーシカナという南部の更に田舎町。

ドキュメンタリーの中にも学生が授業を受けているシーンがいくつかあるのですが、その中でも衝撃だったのが、このゲイの学生が受けている授業で先生が普通に

「結婚は女性と男性がするのが当たり前です」と言ってるんです!!

このご時世に?!と思ってしまいましたが、やはりまだ日本でも同性結婚は認められていないし、アメリカでは認められているとはいえど、文化的にはまだ浸透していないんだな、、、特に保守的な南部では、、、と再確認。

でもそんな保守的な町にいるにも関わらず、ゲイの子たちは本当に周りの目を気にせず自分をさらけ出していて本当に清々しい。

間違ったことをしているわけではない。これが本当の自分だ。と堂々としているのを見て本当にRESPECT!

私も日本にいるとどうしても周りの目を気にしちゃったりするので、、、本当に見習いたい。(by ブカブカのスエットと、真っ赤なパーカー、ノーメイクにサンダルで近くの大型スーパーに行く私)

 

▶シンデレラストーリーとはこの事!!

Cheerが公開されてから5人のメインキャストとナバロ大学のチアリーディングクラブはアメリカで爆発的人気者に。

朝の情報番組からトークショーなど地上波でも引っ張りだこ。

ティーン雑誌から、ファッション雑誌などでも特集を組まれたり、大手車会社や、レストランなどの広告塔になるなど人気者のレベルがさすがアメリカ(笑)。

自分たちの努力と、NETFLIXでドキュメンタリー化されるという偶然?いや、必然?が重なったこのシンデレラストーリーは本当に見ててこっちも嬉しくなります。

 

アメリカ中が虜になる個性豊かななメインキャストたち!(MBAを持ちながら田舎町でチアコーチ、ゲイ、親に捨てられた、などなど)

これはさっきの「厳しい家庭環境」とかぶってしまうところはありますが、、、

本当にこのドキュメンタリーの魅力はもちろんハラハラドキドキのスポーツでもあるのですが、出てくるキャストたち。

主任コーチのモニカはコーシカナ出身なのですが、テキサス大学MBAまでとりながら、大企業の高給取りになるのではなく(もちろんそれを夢見てMBAまでとったとドキュメンタリーの中で話していますが)、地元の名も知られていない短大でチアリーディングのコーチをしているという少し変わり者。

でも完璧主義者な彼女がコーチだからこそナバロ大学は全米でもトップクラスのチアリーディングチームになりました。そして、そんなタフな女性のモニカですが、本当に全学生から慕われており、自分の学生のためなら何でもする、という大きなハートの持ちぬし。

そんなリーダーだからこそみんなついていくんだな〜となんか納得。

 

本来であればメインキャスト全員について長々と語りたいのですが、、、ちょっと長くなりすぎる予感がするので、もうひとりだけ!

ジェリー・ハリス君。彼はちょっとポッチャリだけどマットトークの達人。

私もこのドキュメンタリーで初めて知ったのですが、マットトークとは、マットの上の人(試合に出場できる選手たちのこと)を死ぬほど応援する掛け声。

ちょっと文字では表しにくい&日本語では違和感なのですが、アクロバットをしている選手に向けて「その調子〜〜!!かっこいいぞ〜〜!!君ならもっとできる〜〜!!」と掛け声を大声でお腹のそこから掛けてあげるのがジェリー。

彼は最初、試合に出場できるか分からず、ずっと応援担当だったのですが、いや中を1つせず本当に笑顔で他の学生を応援し続けて・・・スポーツマンシップとはこの事!

そして彼の過去をフィーチャーしたエピソードでは、彼が唯一の肉親だった母親をガンで亡くしてしまったこと。そしてその翌日にはチアリーディングの大きな試合があり、休めなかったにも関わらず笑顔でやり切った・・・と語っていて本当に胸が痛くなると同時に強い子なんだな〜と感動。

 

いや、このドキュメンタリー本当にハマる人にはハマる!

熱い青春ストーリでもありながら、チアリーディングというスポーツの新たな顔もしれて、国籍、肌の色、セクシュアリティ、体型、抱えている問題、過去関係なしに自分の努力&周りのサポートで自分の人生はどうにでもなる!と勇気を与えてくれるドキュメンタリーです。

 


Cheer | Official Trailer | Netflix

もっと日本でも流行ってほしいなと切実に願ってます。