純ジャパから見た海外・帰国子女から見た日本

正反対の二人が海外経験を通して得た出来事をお届け。

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【SANO】インターネットを使って謎の症状を探る。誰もが診断医になれる!? #NETFLIX依存症ですけどなにか?

以前ポッドキャストで、UNOことSakieがアメリカではもうすでに給付金が税金を納めている成人一人に付き1,200ドル(約13万円)振り込まれたという話をしておりましたが、日本も給付金の話しが決まりましたね〜!

 

 

実際私の周りに新型コロナウイルスの影響で収入が激減したみたいな話は聞かないのですが、インターネットの世界を探っていくとかなり大変な思いをされている方が多いみたいで・・・

1人10万円給付されるみたいですが、内心ちょっと複雑。

大声でやったーーーー!!10万ゲット〜〜〜〜!と叫びたい反面、

いや、生活が苦しくなっている方々に30万いくほうがいいのでは?と冷静になってみたり。

しかも給付されるのは早くて5月末!?すでに3月から減給されている人が多い中、5月末まで待てる人はいるのか??この決断に関わっている政治家は一般人がどれだけ大変な思いをしているか分かってないのがよ〜〜〜く分かります。

 

ということで(さっきまでのとは一切関係ないですが・・・)、本日も日本ではあまり流行っていないNETFLIXの動画について少し皆様に情報シェアをできればと思います。

本日の番組は〜ドゥルドゥルドゥルドゥルドゥルーーーージャン!

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医療の研究をしてきて、現在医療ベンチャーに務める身としてはかなり見ごたえのあったこのシリーズ。前回同様、こちらもドキュシリーズ(ドキュメンタリー+シリーズ)です。

これは別に医療に興味がない方でも是非見ていただきたい。

でも一番ハマるのはかつて全米を虜にしたアメリカのドラマシリーズ、ドクターハウスにハマった人なのかな〜?

というのもこのドキュシリーズに出てくるイェール大学医学部准教授でニューヨーク・タイムズのコラムニストでもある内科医のリサ・サンダース医師はあのドクターハウスの監修も行っているのです。

もともとニューヨーク・タイムズでこのシリーズのタイトルでもあるDiagnosisというコラムを長年書いていたリサ・サンダース医師。それを今回ネットフリックスがドキュメンタリー化したものが、このシリーズとなってます。

ドクターハウスは完全なるフィクションでしたが、これは実際、謎の症状に悩まされている患者さんとその家族、そして治療に関わっている医者たちを追っているノンフィクション。

私はかなりのめり込んでしまいbinge watch... 一気見してしまいました、、、

 

▶原因不明で病名すらすらついていない病気を抱えている人たちは大勢いる

私達は病気になると、病院や町医者の元へ行き、問診や血液検査などをうけて病名を告げられ、治すための薬を処方されます。

でも実は世の中には病名がつかない謎の病気を抱えている人がたくさんいます。

これがかなり衝撃でした。そもそも医者に行けば何でも解決してもらえると自分の経験から勝手に思っていましたが、実際何人の医者が見てもわからない病気に悩まされている人たちもいるんですよね。

「学び」という観点からハッとしました。

 

▶医療は「謎解き」

すべての医者に該当することではないですが、医者(特に内科医)のメインの仕事は患者さん本人が訴える症状や、問診、検査結果から目の前の患者さんはなんの病気か推測する・・・そう考えると謎解きじゃん!となんかこのシリーズを見て思いました。

そもそも診断するにもいくつかの「ヒント」がないと前に進みません。

医者によって診断方法などは変わってくるのだとは思いますが、たいていが患者さんが訴える痛みや違和感を元にいくつか該当する病名を思いつきます。そして、その後医者本人が耳で聞き、目で見て問診を行い更に該当する病気の選択肢を狭めていく・・・ここまできたらある程度絞れているかもしれません。

そして、まだわからない場合、または断定するために少し侵襲性の高い血液検査や、尿検査、胃カメラなどを使用し体内を「見ます」。そこで答えが出る場合、または出ない場合があるかとは思いますが、どんどん可能性を消していく。。。まさに謎解き。。。

 

▶米国の医療制度の残酷さが浮き彫りに

日本に住んでいると少し熱が出ると医者に行ったり、どこかが痛かったら医者に見てもらう、というのが当たり前だと思います。でもそれができるのって日本の医療保険制度がしっかりしているからですよね。

日本人の「当たり前」が実は他国ではpreviledge... 特権なんです。

このドキュメンタリーシリーズでも高額な医療費(数百万円単位の)で悩まされている人がフィーチャーされています。

今回のコロナウイルスパンデミックでも生活か、自身の命か選択をしなければいけなかったという記事を目にしました。

病状は出ていて、仮に病院に行ったところで高額な医療費を請求されてしまう・・・そうすると借金まみれになってしまうので病院にはいかず家でなんとか治るのを待つ、という人もかなりいたと聞いています。

 

▶新たなクラウドソーシングのスタイル

今日本でもクラウドファンディングというワードをよく耳にします。

町おこしのためにクラウドファンディングを使って資金を募る人たちや、開発中の製品を世に出すためにクラウドファンディングで資金を工面する・・・

と同時にクラウドソーシングという言葉も段々と耳にするようになってきた気がします。

いくつかのプラットフォームがあると思いますが、自分ができないことや、特別なスキルを持った人に仕事をお願いするときに使うイメージが強いと思います。

例えば、新しいウェブサイトを作りたい・・・だったり、新しく立ち上げたブランドのロゴをデザインしてほしい・・・などどちらかというとクリエイティブな仕事のクラウドソーシングが日本では主流なのかな?

そもそもクラウドソーシングとは・・・

不特定多数の人の寄与を募り、必要とするサービス、アイデア、またはコンテンツを取得するプロセスである。

Wikipedia様ありがとう)

 

ということで、今回このシリーズではインターネットで繋がっている世界中の人達に、とある患者さんの症状や、検査結果などを共有し(まー個人情報の保護という観点ではちょっと危ないのかもしれないけどさ〜)、どのような病名が推測できるか募る・・・これって新しいクラウドソーシングのかたちじゃない!?

そもそも私が今まで考えていた「クラウドソーシング」の概念を覆す、クラウドソーシングの使い方というか・・・とっても斬新で、こんな使い方があったのか!!とハッとさせられました。

 

▶インターネットがここまで普及しているこの時代だからこそできる医者とインターネットユーザーの最強コラボレーション!

 ということで、今まで病気の診断、病名の断定は医者がやるものだと思いこんでいましたが、今回このDiagnosisを見て、これからの医療のあり方も変わってくるのでは??と思ったのでした。

私の母校(なんか恥ずかしいけども)でもある東京大学でもAI×医療で研究されていました。

何万とある医療用語や単語をすべてAIに打ち込んで、それを、、、なんかAIのちからによって、、、つなげて、、、なんか診断するときに使えるかも〜って前とある教授が言ってました。

オントロジーとか言う分野らしいです。

そもそもAIに関しての知識がほぼゼロのワタシ・・・(はぁこれからは絶対勉強してったほうがいいよね・・・)あまり研究内容や、どうやって単語から診断につなげるのかなど理解はできなかったのですが!

これからは医者1人、または数名の「アタマ」だけを使った診断方法ではなく、機械学習アルゴリズムクラウドソーシングを使った医療になっていくんだろうな〜と思ってます。

(↑とりあえずなんか聞いたことある単語をかっこいい感じにリストしてみました。)

 

ということで、ぜひぜひもっと日本の皆さんに見てもらいたい!このDiagnosis!

緊急事態も月末まで長引きそうですし、是非お時間あるときにご視聴あれ〜。

 

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