純ジャパから見た海外・帰国子女から見た日本

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アメリカの大学受験に必要な入学試験

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昨日今年初5キロを走り筋肉痛に悩まされているSano/Amiです。

 

ついこの間「新年明けましておめでとうございます〜」と言っていたのですが、気がついたらすでに本日1月最終日です。(ブログ年間150本書くとか言っておいてまだ1本・・・こりゃほんとにやばいな・・・と危機感は覚えているもののやることがありすぎて・・・というのはいいわけではないのですが・・・)

 

1月といえば〜〜〜〜〜?

 

 

 

 

 

私が 暑い日も寒い日も 毎日通う東京大学 本郷キャンパスでも開催されていました。

1月19日、20日と全国の大学受験を控える者が一斉にあの試験を受ける日が・・・

そう!センター試験

 

同じ研究室にいる先生のお子さんが今年高校3年生で受験生ということでセンターについて立ち話していたらふと聞かれたのです、、、

 

アメリカの大学は入学試験みたいなのがあるの?」と。

 

ええ!ありますとも!!!

 

時たま「子供には日本の受験戦争を経験してほしくないからアメリカの大学に送らせるのもありかも」なんてことを言っているお母様方がおりますが、、、

アメリカの大学もちゃーーーんとあります。入学試験。

 

ということで、今回は私が経験したアメリカの大学の受験戦争(戦争と言ってしまうとかなり話を盛ることになりますが、、、)について書こうかなと思います。

 

アメリカの大学はどうやって入るの?

まずそもそもアメリカの大学に入学するには、高校卒業資格の他にいくつか取らなければいけない試験があります。それは:

  1. TOEFL (母国語が英語でな人全員)
  2. SAT(かACT)

 

TOEFLってなんぞや?

まずTOEFLは英語力を試す試験です。

TOEFLは Test of English as a Foreign Languageの頭文字をとっている試験なので、第一カ国後が英語の場合取らなくていいです。

リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングからなる試験で毎月どこかしらで開催されています。

TOEFLにはパソコンで行うテストと、紙で行うものがありますが、今はほとんどがパソコンで行うiBTテストとなっているそうです。iBTテストは合計120点。

 

アメリカのトップの大学はだいたい100点以上あれば入れると言われています。他にも80点以上あれば入れる大学も結構あるみたいです。

ネットで調べてみたところ日本人の平均は67点・・・正直この点数だと大学入学は厳しいかな、、、

ですが、何度も受けられる試験なので勉強してテストのコツを掴み、挑戦し続ければ点数は上がります。そしてテストの結果は2年間有効なので、満足する点数を採れたら2年の間であれば使い回せます。

 

SANOのTOEFL体験談

私も第一カ国は英語ではないのでTOEFL受けました。実は今までの人生で2度受けています。

一回目は大学入学前に受けたのですが、私はこのような試験の対策をしないタイプの人間でして・・・

試験の前日にどのような構成なのか、時間はどれぐらいあるのか・・・などをネットでざっと調べてなーにも勉強せず会場へ向かいました。正直テスト直後はもっとTOEFLという試験について調べて、もうすこし勉強してくれば良かった〜と悔やみました。

ですが当時は勉強も日々頑張っており脳みそが柔らかかったんでしょうね、勉強なしでもかなりの高得点をとれて、それを大学の出願書と一緒に出しました。

 

2回目は大学院に出す願書に同封するためのTOEFLでした。丁度当時イギリスに住んでいたのでイギリスで受けたのですが、体調管理を怠り発熱、鼻水に加えて喉もやられてしまい全く声がでない状況でした。

前日会場の場所確認を兼ねて会場までいき、受付のお姉さんにガラガラの声で

 

「今こんな声で、朝はほとんど出ないのだけど明日の試験は受けれると思いますか?」

 

と、答えにこまる質問をすると丁寧に

 

「できるだけマイクを口元に近づければ大丈夫よ」

 

と言ってくれました。

翌日試験を受けたものの熱もあり頭はぼーっとしており、対策は一切していなかったので高校3年生でとったスコアより数点落としてしまいました。

親にはもう一回取りなさいと言われましたが、正直面倒くさすぎて(後かなりお高いので)そのまま放置してしまいました。

 

次受けるとき(そんな日が来るのかも分からないですが・・・)は絶対に準備していこうと心に誓っています!テストの勉強はしてもしなくてもいいとは思いますが、どういった構成の試験なのか、試験時間、出る問題の順番などは把握しておいたほうがスムーズに受けられるなと思いました。

 

 

SATってなんぞや?

はい、これはアメリカの大学を目指すすべての人が受けなければいけないStandardized Academic Testと言われるものです。(あ、似たような試験でACTというのもあって、そっちをとっても大丈夫です)

 

センター試験のようにSATは共通学力試験です。大学入試を目指す者が同じ試験を受けます。もちろん日本でも知られているようなハーバード大学や、マサチューセッツ工科大学スタンフォード大学などのいわゆる有名校は平均としてかなりの高得点者ばかりをとっています。

 

が、このSAT、センター試験と違って年に数回開催されており、受験を控える学生だけでなく、高校1年生、高校2年生のような大学受験まで後数年ある人も受けれます。

そして、何度も受けられるのがこのSATの良さ。

センター試験は基本的に一発勝負。風邪をひこうが、インフルエンザになろうが開催は年1回。

よっぽどのことがない限り受け直しはきかない試験です。が、SATは1度でも、2度でも、3度でも受けていいんです。

出願する大学には何度その学生がSATを受けたかが公開されるの、5回、10回と受けていると「受けすぎだろ!!」とツッコミをくらうみたいですが、だいたいみんな3回ほど受けて一番いい点数を大学に提出します。

SATには大まかに分けて国語と数学があります。もちろん専門科目を取ることも可能。ですが、ほとんどの大学は専門科目をあまり重要視しないため受けても受けなくてもいいというスタンスです。

 

この試験・・・かなり難しいです。多くの学生は何年もかけて勉強し、対策をねって挑みます。採点方法も少し特殊なので、そのへんも確認して受けることが重要でしょう。

 

アメリカでも日本と同様共通試験を受けなければいけないのですが、アメリカではSATをの点数に不合格がかかっているわけではありません。

だって、たった一日でその学生が何年もかけて学んできたことをテストできるワケがない!というのもアメリカの大学理解してくれてます・・・と続きは体験談の後で!

 

SANOのSAT体験談

はい、受けましたとも。SAT。撃沈でした。というのも普通は1年、2年かけて準備するこの試験、私は受ける2ヶ月前に進学国をオーストラリアからアメリカに変えSATを受ける羽目になりました。

ひゃー難しいですね。そもそも私あんまりこのような学力テスト向いてないのに、勉強初めてもわからないことだらけ。

国語では見たことも聞いたこともない単語を何百個も覚えさせられたり・・・数学では、あってると自信を持って提出した回答にバツつけられていたり・・・

もう悪い思い出しかありません。

SATを受けるのに何が重要って・・・学力じゃないんです。

SATに立ち向かう前向きな姿勢と、根気強さです。

私も一応3回受け、点数もそこまで上がっていたわけでもなかったので、そのまま提出しました。

 

まとめ

はい、アメリカでも入学試験はある!と書いてきたのですが、日本とは違いこれらの試験はそこまで重要視されません。

もちろん足切りとして使う大学もありますが、やっぱり一日で受ける試験でその学生のホントの学力は試せません。

アメリカの大学では、高校3年間の総合成績と学外での活動(芸術、スポーツ、ボランティア活動などなんでも)がかなり重要視されます。

総合成績はやはりその学生がどのぐらいの学力を持ち、どれだけ成長するかが長期スパンで見れるというのもあり、学力を見るのはどちらかというとこっちが重視されます。

その他に学校内外での活動も大切で、私が大学に入れた大きな理由としては、様々な活動をしていたからかな?と思います。

だから、SATで思うように点が伸びなくても大丈夫!学生をトータル的に見てくれるのもアメリカの大学の良さだと思います。

 

 

最後に、大学入学を控えた皆さん・・・どうか志望校に入れることを祈っています!