純ジャパから見た海外・帰国子女から見た日本

正反対の二人が海外経験を通して得た出来事をお届け。

New Podcast
海外に住んで視点が変わって見えてきた世界

回復力がターニングポイントの決め手

ターニングポイント。人生の変わり目。転換期。

ターニングポイントはいい方向に行く人生の変わり目と悪い方向にいく変わり目に分けられる。 でも私にとってターニングポイントとはいい方向に向かうこと。最初は悪い方向に向かっているように見えても最後は必ずいい方向に向かうのがターニングポイント。

たとえるとすごい霧の中急な山を登っている。目の前も見えないし、自分が進んでいる道の状態もわからない。たまにはあきらめて下山しようと思うのだけれどもあきらめず登り続ける。でも山の頂上につくと絶景が見える。 私のターニングポイントの始まりは上のたとえと同じように目の前が見えなくなったり、不安になったり、あきらめたいと思う。でも諦めが悪いのか引き返すぐらいだったら突き詰めてやる!と前に進み続ける。するといつの間にかネガティブな考えよりもたくさんの学びがあることに気がつく。

私にとってターニングポイントには2種類ある。 一つは「自らが作り出すターニングポイント」。 もう一つは「気づいたら人生がかわっていたターニングポイント」

自らが作り出すターニングポイントとは、人生の中で何度か迎える大切な時期に自分の立ち位置を見直し進む方向を調整すること。 例えば今私は大学4年生を迎えてこのターニングポイントの真っ只中にいる。卒業後どうしようか?就職する?修士号をとる?どこに住もうか?と自分の今後のことを常に考えている。 ここで何を選ぶにせよ来年の今頃、自分の選択を振り返ってみるとひとつのターニングポイントになっているだろう。

もう一つのは自分のコントロールがきかないターニングポイント。 最中は気づかないが、後になって振り返るとその出来事があったから人生がガラリと変わっている。 今回はこのターニングポイントについて書こうと思う。

私の22年の人生を振り返った時に一番にパッと思いつくのが12歳のときに経験したタイへの移住。 親の仕事の関係でなにもわからないタイに移住した。 そこでまず体験したのはコミュニケーションと文化の壁。 誰ともコミュニケーションがうまくとれないほどつらいことはないと思う。 元々内気な性格だった私は自ら進んで喋るということが得意ではなかった。 もちろん家に帰れば家族と話せたが日中は孤独だった。 必死で勉強したかいがありこの孤独から抜け出せた。

今振り返ると私の人生で一二を争う辛さだったと思う。 当初は友達もいなく、言葉もしゃべれない。反抗期の娘と親の関係もギクシャク。 でもこの経験から私は何を学んだのか、改めて考え直してたどり着いたのは「回復力」。 どん底からどう立ち直るか、回復力がターニングポイントのキーだと思う。

もちろん最中はマイナスな考えしかない。辛い。やめたい。もういやだ。 でもこれを越えたからこそたくさんの学びがあった。自分の強さ。諦めないこと。努力すればなんでもできること。そして、必ず立ち上がること。

この「回復力」は誰でも手にすることができる。でもそれには失敗する勇気と、チャレンジに立ち向かうやる気が必要。最初は失敗するのが怖かった。英語をしゃべって間違えるのがいやだった。言いたいことがうまくいえずバカだと思われるのが怖かった。でもここでアクションを起こさないと何も変わらないと気づき「失敗しても別にいいや」と思うようになった。 すると自然とどんどんしゃべろうと思うようになる。間違ってもいいからまずは自分から何かアクションを起こさないとリアクションはもらえない。使ったことのないフレーズを使ってみたり、新しく覚えた単語を使ってみたり、自分なりに新しいことにチャレンジした。

この経験があったから今の自分がいる。この経験なしの自分を想像することができない。まさに私にとってのターニングポイントだった。

この経験があったからこそ、今はなんにでもチャレンジしたいと思う。もちろん今でも失敗は怖い。でも失敗から学ぶことのほうが多く、怖がってなにもしないよりはアクションを起こして失敗するほうがいいと思うようになった。

常に刺激を求めて、新しいことにチャレンジしたいという思いがSakieの考えと重なり今回はブログというカタチで私たちの考えをアウトプットしていこうという結果にいたった。この選択ももしかしたら私のターニングポイントになるかもしれない。

さて、あなたにとってのターニングポイントとは何だろう?