純ジャパから見た海外・帰国子女から見た日本

正反対の二人が海外経験を通して得た出来事をお届け。

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【UNO】ボストンでの家探し -vol.2-

波瀾万丈なボストン生活のスタートを切った私。友達の家に家が見つかるまで泊まらせてもらう予定だったのだが、渡米前日に4日後に追い出されるという願ってもいない 試練を与えられた。

家から追い出されるまで残り2日。

友達から前日に、明日家族と友達たちでSix Flags行くんだけど行かないかと聞かれた。Six Flagsは富士急ハイランドと東京サマーランドが合体したような遊園地。

私は家が見つかってないので気が気じゃなく全く乗り気じゃなかったし、友達のこの適当加減かつ計画性のないことに対する苛立ちを通り越していた。だが、なんにせよここはボストン郊外。車がないと電車の駅にも行けない。 選択肢は家に1日中残るか、Six Flagsに行くかどちらか。

答えは、もちろん参加。

行くと決めたからには、目の前の現実を忘れて、その日は友達たちと一緒にSix flagsを満喫。今後のことは、なんとかなる&なんとかする精神でその日はくたくたになるまで過ごした。

だが、家に帰ってきてまた現実を思い返される。

家を追い出されるまで残り1日。

明日から宿がない。

さすがに、家を探すことよりもホテル探しを優先し、片っ端から探した。やはりボストンのホテルは高く、私の貯めた貯金が一瞬でなくなってしまうため、あっさりと断念。代わりに割とリーズナブルなモーテルを1週間予約。しかし私の中でのモーテルの印象は良くなく、モーテル周辺の治安も全くわからないのと、先日友達のお父さんが話していた銃弾事件の話から、不安を抱えながら眠りにつくことに。

遂に、家から追い出される日、当日。

友達は家族旅行に行くので朝早く出るらしいのだが、私は車もなければ携帯もなく、ボストンといっても郊外で過ごした5日目なので土地勘がない。身勝手すぎる友達にイライラをむき出しにしながらモーテルまで車を出せとお願いした。

モーテルに無事到着。まず周りの治安チェック。しかしまだ昼間なのと、まだアメリカの治安の勘というものがなかったので、さっぱりわからなかった。とりあえず普通のホテルのようにロビーを通って部屋に行くのではなく、モーテルはパーキングがらそのまま部屋のドアが直面している。アジア人女子1人でここに泊まっているというのを見られて、部屋に入ってきたりされたらどうしようというネガティヴな想像しかできなかった。

ひとまず冷静に考えてみた。その日は8月20日頃、なんとしてでも9月1日から入居できる家を見つけたい。その一心で、Craigslistを片っ端から調べてメールを手当たり次第送った。私は一分一秒でも早く部屋を決めたいのに、返信はなかなかこない。日が暮れると外を出歩くのが怖かったので夕食を早めに買いに行った後は、モーテルの中で過ごしていた。このままモーテル暮らしか、、と思っていた矢先。

2週間$300で短期で貸しますというポストを見つけた。安い、電車の駅の近く、学校からも近い、しかもいつでも入居可、部屋の写真もよさそうだ。ということで、速攻メール。少し怪しい気配がするものの、かなり早い段階で返信も返ってきたのでホテルの部屋の電話を使い、電話をかけた。

「今すぐ住める家を探している。家の写真も良さそうだし、明日から住んでもいい?」

「いいけど、まず部屋を見にこなくていいの?」

部屋の雰囲気やルームメイトなんか関係なく、とりあえずこのモーテルから抜け出したいのと、出費を抑えたかった。

もし明日ここで殺されることになったら私の人生はここまでだった。

と、かなり大袈裟だけどこれ程の覚悟を決めて次の日の早朝、タクシーに日本から持ってきた大荷物とともに乗り込んだ。

どんな家か、どんな人が待ち構えているか緊張感が高まるタクシーの中。。 ここからの続きはまた次回。