純ジャパから見た海外・帰国子女から見た日本

正反対の二人が海外経験を通して得た出来事をお届け。

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【SANO】キュレーションサイトに物申す!

私は数年前からキュレーションサイトを好んでよくチェックしている。英語でも日本語でも時間があればみてしまう。

まず、キュレーションというものを始めた人、始めようと思った人には拍手。 人間は数字に弱い。というよりも数字に引かれる。具体的な数字を出されると興味を持ってしまうのが人間。 だからほとんどのキュレーション記事が「〇〇するための5つの方法」やら「〇〇に欠かせない8つの法則」などなど、気を引かれて興味を持ってしまいようなタイトルばかり。

大抵は面白かったり、勉強になったり、豆知識として使えるような情報ばかり。あんまり自分に関係ない記事でも目を通したり、「へー」と読んでしまうのがキュレーション。

でもまれに「ん!?」と振り向かされるような記事を見つける。いろいろな意味で。この「ん!?」をどうとるかはアナタ次第だが、今日はつい先日私が「ん!?」と振り向いた記事についてちょっぴり書こうと思う。

まず、出会いはツイッター。いつものように何気なくツイートをみていると偶然目があってしまった。どうにかして振り切ろうと思ったが私のフランクと言うのか、図々しいというのか・・・まーストレートな部分が出てきてしまった。

その記事のタイトルは『付き合ってはいけない有害な人たち「10の共通点」』

さすがにこのタイトルをタイピングするだけでも「What the hell」と口ずさんでしまう。What the hellの意味が分かる人はこれで最初の「ん!?」の意味が分かっただろう。

日本のキュレーションサイトがアメリカのサイトの記事をただ訳して投稿している記事だった。

まず「付き合ってはいけない有害な人」とはどんな人なんだろう?読んでみると… 「どうにも感情がコントロール出来ない人」

「"被害者意識"タイプ」

「人間関係には興味がなく、人と距離を置くタイプ」

「超ネガティブタイプ」 があげられている。もちろんこの他にも6つ「有害な人」の特徴があげられているが、私はこの4つがどうにも理解できない。

私は知り合いや友達に不安障害やうつ病の人がいる。彼らは何もかもを不安に思い、どんどんネガティブな方向に考えがいってしまっている。そして人間に興味がないわけではないが、人と距離を置いて感情がコントロールできなくなってしまったりもする。

実際に私自信もうつ病までは深刻ではなかったが相当精神的に大変だった時期がある。普段の私を知っている人だったら「いやいやいや、ありえない」としかいえないぐらい精神的に辛かった。

だから私はこのキュレーションを読み終えた後には「精神障害者は付き合ってはいけない有害な人」といっているふうにも思えた。

もちろんこれは単なるキュレーション。ほとんどの人が軽い気持ちで読んでいるはず。でも精神障害を持っている人はたくさんいることを覚えていて欲しい。そして、すでにネガティブに物事を考えてしまっている人たちがこの記事を読むとどう思うだろうか?「これって自分のことじゃないか。自分は有害なんだ」と悪の参謀でしかない。

この記事の最後の文章は「彼らが境界線を超えて踏み込んできた時は、きちんと対処しましょう」と書かれている。これにはもー笑うしかない。呆れてなにも言うことがない。

この記事はもともと英語で書かれたものを誰かが翻訳してサイトに上げている。その翻訳した人は「投稿」のボタンをクリックする前に一度自分が訳した記事を見なおしたのだろうか?文法や間違えを見つけるために見直すのではなく、自分が訳した記事の内容を。

このポストを書き終えて冷静になって考えてみると、私完全に感情がコントロール出来ないクレイジーな人じゃないか??