純ジャパから見た海外・帰国子女から見た日本

正反対の二人が海外経験を通して得た出来事をお届け。

New Podcast
海外に住んで視点が変わって見えてきた世界

【SANO】同じ間違えは2度おこせない

気がついたら週末が終わっていた。 金曜日から土曜日になる夜12時までに哲学の小論文を書き上げなければなかったので金曜日の授業後、バイト後もパソコンに向かっていた。小論文と言っても9ページ書いたのでほぼほぼ論文なみ。提出したのは21時前。先週はテストがあったり、小論文の提出があったりで切羽詰まっていた。平均睡眠時間は多分3時間半ぐらい。だから週末はぐっすり寝て勉強していたら終わってしまった。

今日は「間違い」について書こうと思う。私は数年前にある言葉と出会った。それは

You can never make the same mistake twice because the second time you make it, it's not a mistake, it's a choice.

同じ「間違い」は二度おかせない。2度目は「間違い」ではなく自ら選択したことだから。

小さいころから親に起こられた時「もう二度としません。ごめんなさい」とよく言っていた私。それでもまた同じことを繰り返す。起こられると分かっているのに繰り返す。小さいころだから汚れた洋服を洗濯カゴに入れないとか、学校から渡された手紙を親に渡さなかったりと大したことではない。でも学習力がなかったのだろうか。怒られるのは嫌いなのに、「後でいいや」とほっておく。そして起こられてから後悔。「もう二度と同じ間違いはしない!」と強く思うのになぜか同じことで怒られる。これの繰り返し。

年をとるにつれ責任が大きくなり、「後でいいや」や、「もうしません」ではすまない。これが自分にしか影響がなかったらまだましだが、他の人を巻き込んでしまったら責任重大。

だからといって学習能力のない私がもう同じ「間違い」をおかさない立派なオトナになったかといえば答えはNOだ。幼い頃からの癖なのか勉強に関しては「後で」という言い訳を使ってしまう。これに関してはもっと誘惑に勝つ自制心を鍛えなければいけない。でも、面白い映画や、ユーチューブのビデオに誘惑されそうになったらいつもこの言葉を思い出すようにしている。

誰もが経験あると思うが、私はテスト前にあまり勉強せず最悪な点をとってしまったことがある。この時は流石に落ち込んだ。自分しか攻める人はいないのだが、悔しかった。あの時もっと勉強していれば!あの時あの誘惑から抜けだして勉強に集中していれば!と何度思ったか。だからもう二度と同じことはしないと自分に約束。でもやっぱり私も人間。もう同じレベルの間違いは犯さないが、やっぱり手をぬくことはあるし、テンパりすぎて気が抜けることもある。もう少し勉強に時間を費やしていたらもっと良い点が取れたかもしれないのに・・・という経験はその後何度かある。

まだ仕事では大きな間違いは犯したことはない(なにもおこりませんように!Knock on wood!)。でもやっぱり大人になるにつれ学校というまだ大人になりきれてない人たちが集まる場から離れ、社会に出る。社会に出て何度も同じような間違いを犯していては使いものにならない。

考えてみれば当たり前のことなのかもしれない。初めては「間違い」、2度目は後禍を分かっていて自ら選んで同じ道を進もうとしているんだから。

私は間違いは悪いことだと思わない。もちろん他人を巻き込んでしまっては良くないし、取り返しの付かない間違いは例外。でも多少の間違いは人を成長させてくれる。私のまだ短い人生を振り返った中で最も学びが多かったのは間違いを犯した時。ここでなにを学んで次に繋げるかがカギになる。

なにも学ばなかったらなんども同じ「間違い」を犯し一生学ぶことがないかもしれない。でも間違いを犯し、一旦立ち止まって振り返ってみる。

なんでそういう結果に至ったのか。

なにが悪かったのか。どうしたら防げたのか。

次同じ「間違い」をおかさないためにはどうしたらいいのか。

立ち止まって考えてみれば学ぶことは多くあると思う。そして、同じ「間違い」を犯すことを避けられるかもしれない。