純ジャパから見た海外・帰国子女から見た日本

正反対の二人が海外経験を通して得た出来事をお届け。

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海外に住んで視点が変わって見えてきた世界

隣の芝生 | Miyu Asahara -前編-

私が以前「あまのじゃく」という記事で、隣の芝生は青いという言葉は全世界共通で私も羨ましい人生を歩んでるなあと思う人は沢山いる、という記事を書いた。

でも、実際のところはどうなの?隣の芝生は青く見えるけど、実はそんなことないんじゃない?華やかそうにみえて、かなり大変だったりするんじゃない?

という疑問をぶつけに、隣の芝生を覗いてみる新しいコーナー。記念すべき第一回はSakieの友人のいつのまにかヨガインストラクターになっていたMiyu Asaharaに突然のアポをとりBoston - TokyoでVideo Interview!

彼女との出会いはとても不思議。どこかSANO アミーとの出会いに似ていて、出会った瞬間に何かを感じて一瞬で仲良くなった。Miyuとの出会いは2年半前の7月。テイラースウィフトのライブがボストンから車で40分程のボストンアメフトのホームスタジアムであり、ライブ後に友達が車で迎えに来てくれるということでマックの前で待っていた。

日本でテイラースウィフトというと洋楽を聴く私たちくらいの年代の人からの人気だが、アメリカでは白人のTeenagerの女の子が好きなアーティストらしく、コンサート会場はテイラースイフトのような服を着た保護者付きの女の子で埋まっていて、私はアジア人でとても浮いていたのを覚えている。ところが私が友達のピックアップを待っている間に突然、

「すみません、日本人ですか?」

と背後から声がしたのでとても驚いて振り返ってみると、Miyuとその友達2人がいた。どうやら、タクシーが迎えに来てくれるはずなのに彼女たちをピックアップする前に他の人を捕まえたらしく他のタクシーを捕まえてくれとドライバーに言われ、田舎にタクシーなんか走っているはずもないので途方にくれていた。タクシーを呼ぼうとするにも、一連の流れがあったので信用もできないし、彼女たちはボストンにきたばかりで土地勘がない。私の友達がピックアップしにくるから乗って来なよといっても最初は

「え、とんでもないです。どうにか方法探すので大丈夫です!」

とあんなアメリカど田舎、しかも深夜1時に日本人特有の遠慮をし始めたので、

「ここで日本人に会えたのも何かの縁、遠慮しないで乗って来な!」

といってそのまま私の家に連れて行き仮眠をとらせてあげた。Miyuは2週間だけボストンの語学学校に行くために来ていてこの日がボストン1日目だった。この2週間の間にもう一度会ってこの時に意気投合。パッションがある子だなあ、私と似てると感じた。彼女は2週間後にニューヨーク州のバッファローにある大学に2年間通い、卒業した。

これが初めての出会い。とてもキョーレツ。


まずはこのビデオを見ていただきたい。 [embed]https://www.youtube.com/watch?v=KaTytgwjC0I[/embed] 【 せっかくやるなら、“スタイリッシュ”に♪ 】 アクロヴィンヤサジャパンでは、アメリカンな「ヴィンヤサ」を取り入れています。 日本にはないスタイルの組み合わせやポーズ・フローを、どんどん紹介していこうと思いますので、ぜひ見てみてくださいね!


Sakie (以下S): 久しぶり〜〜!私たち最後にあったの1年前だよ?去年ボストンキャリアフォーラムにきた時に、私のダンスのイベント見に来てくれたじゃん、あれ明日あるんだよね! Miyu(以下M):え〜!もうそんな経ったの?でもなんだかとても昔な気もするね。

S: そういえば、いつ帰国したんだっけ? M: 5月に卒業して、6月の初めに帰ってきたの。 S: みゆは今働いてるの? M: さきえ〜〜〜私ね、会社作った。 S: え?待って待って。。。。 M: 会社をね〜作ったの。笑

(さすが、私の友達。ぶっ飛んでるwwwww)

S: え、まってXXXXは?(彼女は某大手スポーツメーカーの面接をボスキャリでいいところまで行き、最終面接のためにアメリカでOPTという卒業後に取れるwork permitを取らずに帰国した。) M: やめたー!笑

(爆笑)

S: え、やめたの!??? M: やめたー笑 社長と面接した瞬間もう、「あ〜もうないわ。」と思ったの。 S: なんで? M: この先つまんないだろうなと思って。。 S: 典型的な日本の会社の感じ?どうして? M: うん、典型的な日本の会社。最終面接で社長含めて10人くらいと面接したんだけど、社長が全然話さなかったの。最後に何か質問ありますか?って聞かれた時に、「社員の人ってXXXXのものしか着れないんですか?グローバル化を目指したいなら他のブランドを着て色々な視点を得ることによって、グローバル化にもつながるんではないですか?」っていったら、社長の気に障ったらしく、無口だったのにいきなり出てきて「それはグローバル化じゃない!そんなもんはグローバル化でもなんでもない!」っていってきたの。これ聞いた瞬間に「ないわもう!なんなんだ。」って思った。

(爆笑)

S: え、それでやめようと思ったの? M: 最終面接が決まってからも2ヶ月くらい待たされたのね。なんかその間にねこの会社のこと忘れちゃってて、なんでいかなきゃいけないんだっけ?って感じだったの。この間に今立ち上げた会社のメンバーと勢いに乗ってたから、とりあえず最終面接だけいってやめようと思ってたの。それで最終面接にいって、やっぱり働きたくないなこの会社で、無理だな。って思ったの。 S: 私も絶対、日本の大手の会社に行ったらこうなりそう笑

S:立ち上げた会社はどんな会社なの?

S__3145763 M: KICKBASEっていって、10月の終わりに立ち上げたの。没頭する/熱中するという意味のある「キック」と基地という意味の「ベース」があり、没頭したり熱中したりすような専門的な知識がある人が集まる基地、というコンセプト。キックベースって小学校の時にみんな一度はしたことのある馴染みのあるスポーツだから、聞き馴染みもいい。キックベースは野球とサッカーを融合したスポーツだし、運動の苦手な人でも蹴ることはできるから、みんなが挑戦できるチャンスがある環境。それにキックベースをする時って周りでみんな応援してくれるでしょ。挑戦することを応援します!という意味を込めてキックベースにしたの。

S: 凄い!いいコンセプト。具体的にはどんなことをしてるの?

M: 一番大きなサービスはフリートラベルといって、夢があって今すぐ世界に飛び出したい、学びに行きたい人!という人を年齢も期間も関係なく無料で支援をするというサービス。また、フリートラベルを知ってもらったユーザーには「一生分のパスポートを発行」し、毎年毎年自分の行きたい国へ旅行へ行く権利がもらえるの年に一度、バラバラになった古い仲間と集う機会として、親孝行として家族旅行を毎年プレゼントってパスポートには色んな使い道があるの。

誰もが世界に飛び出す新時代が来るよ。遅いとか早いとか資金とか関係ない。沢山の人が無意識に張ってる見えないストップラインみたいなものを取っ払いたいの。

S: 何それ、凄いね!それにも審査とかあるんでしょ?

M: ある。そこは自分アピールをする事によって選ばれるの。そうしないと、サポートトラベラーといって投資してくれる人がつのらないから。サポートしてくれる人は投資した額の何パーセントかをポイントと某大手航空会社とも提携ができたからマイルを毎月得ることができるの。旅の積立が出来るって感じかな。

S: そこまで話進んでるの?凄いね!

M: 大手航空会社見てコンサル会社にコンサル入ってもらってるの。だから、サポートすることによってサポーターにもbenefitがある。みんなに旅を楽しんでもらうためにトラベラーには支援をしてもらってチャンスを与えたい。支援をしてくれるサポーターにも、旅の積立金として、キャッシュバックではなく次の旅に繋がるものを還元する仕組み。これが最初のサービス。

(Sakie、完全に圧倒されている)

で、その後にフリートラベルから行ったトラベラーたち同士のコミュニティをつくるの。自分のことをアピールして海外に出た人たちだから、質の高いトラベラーが集まるはず。海外から帰ってきた人たちは別に日本の企業に就職をしなくてもいい。むしろこのトラベラーたちが集まって何かをクリエイトする人たちになってほしい。だから、このトラベラーを集めたメディアを作ってこの中でトラベラーたちのスキルや作品を見せあえる場を作って、この中でトラベラー同士で新しいチームなどを作って、海外の企業に挑戦していったりしてほしい。っていう環境を作りたいと思ってるの。

S: なんかソーシャルネットワークみたいな感じ?

M: そうそう!プラスこのメディアは外からもヘッドハンティングにきたくなる場所になるはず。海外の企業からも、欲しがられる人材が集まるはず。

。。。どう?面白い?

S: いや、めちゃ面白いよ!!!サポートしてるけど、自主的に動かせる場だし、日本に帰国してからのメディアのアイディアがとてもいい。絶対に面白い人が沢山集まるはずだから!

M: なんか、Sakieみてて本当に思うんだよね。日本に帰ってきて他の人がしてるみたいな企業で働いたら本当にもったいない。

S: 私も絶対日本の企業は無理だなって思うし(笑)、何か自分でしたいとは思ってるからさ。このブログを始めたのも何かしたいって思ってて始めた第一歩だし。

S: 会社のみんなが集まったのは、どんな繋がりなの?規模は?

M: 不思議な繋がり。私のコネクションだけじゃこんな人たちに出会ってないなっていうメンバー。全員で5人。みんな若くて、一番年上が28歳で最年少が24歳。留学経験者は私ともう一人だけなの。

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S: 今後の目標は?

M: 留学だけじゃなくって、日本の教育の革命になればいいと思ってるの。100万人のサポーターがいて25万人のトラベラーを世界に送り出すっていうのが目標。留学っていうと、若い子たちだけっていうイメージになるじゃない、でもフリートラベルは小さい子から定年退職した人まで幅広くチャンスを与える場になればいいと思ってるの。誰にでも可能性を与えたいの。まだ早いから、とか女性だから子どもがとか、結婚とかそういう固定観念を取っ払いたいの。今までは資金の問題でできない人たちがたくさんいたけど、そういった人たちのサポートをできればと思ってる。

S: いや、凄い。私もこのシステムを使いたかったー笑 具体的なスケジュールは?

M: もうすぐホームページができるので、11月末からユーザー登録ができる。サービスが始まるのは1月から。

S: この会社に関して、最後に一つだけ質問。一度も就職を経験せずに自分で会社を立ち上げようと思ったことに、不安は感じなかったの?

M: 全くなかったよ!仲間もいたし、私的にはサラリーマンの生活は私以外の人に任せようって思って笑 私は逆にみんながやったことないような方がを担当してそれが成功しようと失敗しようとモデルになればいいじゃんって思ったの。 私がわざわざ会社に入ってみんなと変わらない生活をする意味はないかなって。それはみんなにお任せします❤️っていう気持ちだったから不安より、ワクワクの方が大きいかな。


気づいたら肝心なヨガの話を聞く前に、会社の話で盛り上がってしまったのでヨガの話は「隣の芝生」後編で話すことにします!彼女の立ち上げた会社、とっても魅力的でできたら私も使いたいくらい!このブログを読んでくれている人は海外に出たくても資金の問題で挑戦できなかった人も沢山いると思うので、ぜひこの機会にユーザー登録をしてみては?ホームページができ次第、このブログでもお伝えします!

それでは最後に私の友人Miyu Asaharaのヨガインストラクターとしてのプロフィールで締めくくりたいと思います。後編をお楽しみに!


12079511_901567076580045_3929673390416023725_n Profile

アクロヴィンヤサの正式指導者、浅原三友(Asahara Miyu)です。 やっと日本にもアクロヴィンヤサを持ってくることができました!

まずは、“はじめまして”の方のために、私の経歴をご紹介したいと思います。 22歳の頃、私は、14年間のアスリート時代を経てNYに飛び出しました。 そこで出会ったのが「ヴィンヤサヨガ」。はじめた当初は、“ストレス発散”が主な目的でした。当時、各国の留学生とイベント事業をやっていた私は、国籍の違う仲間たちと上手くコミュニケーションをとりながら、たくさんのことを考えなくてはならなかったのですが、ヨガをしている間は、本当に何も考えなくてよくて、頭がリセットされるんです。たった90分のヨガだけど、終わった後はさらに仕事がはかどるので、いつもメリハリをつけるためや気分転換のためにやっていました。そんな「生活の一部」としてヨガを習ううちに、毎日がポジティブで明るい生活になったのを覚えています。 次第に、ワークショップやイベントでのデモや、先生たちのアシスタントをするようになり、そのまま、アメリカでヨガの資格を取りました。

「アクロヴィンヤサ」との出会いは、日本に帰国してから。 私は日頃から、いろんなYogi(ヨガをやっている人)のInstagramを見ていたのですが、中でも大好きだったのが「アクロヴィンヤサ」のパイオニアであるYogi、 Claudine と Honza でした。ある日、そんな2人がアクロヴィンヤサのコーチトレーニング希望者を募集していたのを目にし、問い合わせてみるとギリギリ枠が空いてるとのこと。すぐに履歴書と願書を送りました。自分の英語が文章でも通用するのかチャレンジしてみたかったというのもあり、とにかく、勢いでの応募でした(笑)。 すると、「あなたのパッション買った!!」との返事!もう、嬉しくて飛び跳ねました(笑)。 そして、2015年8月、LAで行われたアクロヴィンヤサTTに参加しました。 アメリカ、オーストラリア、ブラジル、ハンガリー、チリと、いろんな国から来た仲間とともに家族のような絆を築きながらのTT。 私は、テストを全て最高得点で通過し、無事に資格を取得!

こうして、日本にもアクロヴィンヤサを持ってこれたわけです(^o^)/ ちなみに、ここで出会った最高の仲間とは、今でもお互いに近況報告をしたり、一緒にメニューを考え、相談したりしながら、共に切磋琢磨しています。

長くなりましたが、こうして私は、日本人初の「アクロヴィンヤサ」インストラクターとなりました。 今後は日本で、この魅力を伝えていきたいと思っています。そして、海外のヨガスタジオとも連携して国際的なイベントも開催していきたいです。 まずは、日本でたくさんの方と「アクロヴィンヤサ」ができることを楽しみにしてます!!