純ジャパから見た海外・帰国子女から見た日本

正反対の二人が海外経験を通して得た出来事をお届け。

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海外に住んで視点が変わって見えてきた世界

【SANO】私はYes (Wo)Man

私はイエスマン、いやイエスウーマンだ。

私は誰かに頼みごとをされたときや、チャンスをもらったときにたいていはYESと答える。

だからCall me "Yes (Wo)man"

幼いころらら母と父に言われてきた言葉がある。。。

「幸運の女神には前髪しかない」(To take time by the forelock)

私の両親は二人ともフリーランス。母はライターで父は写真家だ。フリーランスだから彼らの好きな仕事をしたり、好きな場所に住んだりできて、縛りがない。

だが、フリーランスだから気を抜けば収入がなくなったり、一回一回のプロジェクトが命。やり直しがなく常に崖っぷちに立っている。

こんなアドベンチャラスな生き方をしている親の元に生まれた私。常にチャンスは自分でつかむしかない!アクションを起こさないとリアクションは返ってこないよ。といわれ続けてきた。

でも正直この言葉の意味を理解し始めたのは高校を卒業してからだと思う。

大人になり自らの道を開拓していかなければいけない立場におかれてやっとこの言葉の意味が分かった。

もし「幸運の女神には前髪しかない」というのが本当であれば幸運をつかむ方法には2つの条件が必要。

一つは自らを幸運の女神が通る場所に置く。

そしてもう一つはその前髪をつかめるように自分を鍛えておく。

自らを幸運の女神が通る場所に置くと言うので一番効果的なのはYES MANになること。私はどんな頼まれごとでもよっぽどの理由がないとNOとはいわない。もちろん優先順位というものがあるので、大学の課題に追われていたり、論文の提出日が近かったりすると断ることもある。でもちょっと無理してでも出来ることであれば基本的にYESと言う。

それはなぜか?まず一つはいい経験になる。どんな頼まれごとでも私に新しい経験をさせてくれる。例えば少し前は知り合いに子供の面倒を数時間見てくれないかと頼まれた。もちろんYES。子供からなにが学べるかって?学ぶことが多すぎてこのブログでは書ききれない。自由奔放なところだったり、常識から外れた考えを持っていたり、ピュアだったり。忙しい毎日をすごし学生に囲まれて過ごしている毎日だったら思わないことも子どもと一緒にいたら考えさせてくれる。

そして新しい出会いがある。今年の夏、ある企業のマーケットリサーチ用のディスカッションに参加する機会がありそれもYESと答えた。そこではすごいアクティブな大学生と出会えたり、刺激的な情報交換が出来た。そこで出会った人と偶然にも共通の知り合いがいたり、そこからまたいろいろと繋がってやっぱり世界は狭いということを実感。

英語で It's not what you know, it's who you know. というフレーズがある。これは簡単に訳すと「なにを知っているかではなく、誰を知っているかが大切」。いわいるコネクションというやつだ。私はなにを知っているかも大切だと思うが、やっぱり最後はコネクションがものを言う。

もちろんずっと昔からYES (WO)MANだったわけではない。もともとシャイなので昔はNO (WO)MANだった。

でも英語を喋り出してからかオープンな正確になり今では180度見方が変わった。そしてYES (WO)MANになることによってより多くのチャンスに巡り会えていると思う。

次は幸運の女神の前髪をつかめるように自分を鍛えておく。これは経験と感と、慣れがものをいうのかもしれない。鍛えるというのは身体を鍛えるのではなく、心を鍛えること。いろいろなことを経験し、常に自分をチャンスのある場所に置いておく。最初は失敗することが多いかもしれないが、自然とどれが幸運の女神なのか、いつ手を出せば前髪がつかめるのか感覚でわかるようになる。 だからといって百発百中では無いが、経験を積むごとに得意になるのは確か。

だから物事がトントントンと上手く行っているように見える人はこのチャンスを掴むのがうまいのかもしれない。人一倍頑張って人一倍失敗したからこそ成功していることに間違いは無い。でもやっぱり何度も何度もめげずにぶち当たるとチャンスを掴むのがうまくなる。

私はまだまだひよっこだ。チャンスを掴むのがうまくなるまでは程遠い。でも常にチャンスを狙っていて、いくら小さくても大きくても掴もうと準備している。なにが成功なのか、どこがゴールなのかは分からない。ゴールがあるかも分からないが、自分の手が動かなくなる日まで幸運の女神の前髪を掴み続けようと思う。