純ジャパから見た海外・帰国子女から見た日本

正反対の二人が海外経験を通して得た出来事をお届け。

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海外に住んで視点が変わって見えてきた世界

【UNO】Pure Feeling

昨日のAmiの記事、「ListentとSilient」。この二つの言葉が繋がっているなんて考えていなかったので、思わぬことを知ることができなおかつ自分はどうなんだろうととても考えさせられた。

私はちょうど、ダンス漬けの週末を終えて「私に足りないのはMusicalityだ、もっと音楽を聞かないと!」と意気込んでいたところ。ダンスでいうMusicalityとは、ダンスの振り付けを作る時、歌声に乗せるか、ベースに乗せるか、それとも他の音に乗せるか、、、人によって音の使い方が違い、その音をうまく使える人をMusicalityがあるという。

私のこの週末3日間過ごしたDance Conventionで、私のダンスチームのメンバーの子が200人くらいの前でソロで踊った。彼女はまだ17歳で何年も前からボストン付近では有名なダンサー。その彼女はダンスのみならず、Musicalityがずば抜けている。習ったコレオグラフィーに自分のアレンジを即興で加えてみんなの前でクラスの最後に踊ったのだが、私には聞き取れなかった音を、彼女のダンスを通して聞こえてくる。「ぁあ、ここにこんな音があったんだ。こういうリズムだったのか。」

ダンサーにとって、Musicalityはダンススキルと同じくらい大切。振り付けを覚えるのと同時にどんな音楽かを理解する。簡単そうに見えて、意外と難しい。「ここは、ベース。ここは歌詞に合わせる。ここはこの楽器に合わせる。」私にはこのMusicaliyが欠けているとこの週末を通して痛感したので、もっと音楽と向き合おうと決意したところで、このAmiの記事を読んだので驚いたところ。

こう考えると、ダンスって右脳と左脳両方使っているんじゃないかと思う。私は左脳を使っているつもりは全くないし、最終的にマッスルメモリーが振り付けを覚えて、踊る時は音楽を感じて体が勝手に動くという感覚。だって頭で色々考えていると、自分のダンスにそれが現れるから。Dance Conventionで私は合計9個の振り付けを習ったのだが、こう考えるとやっぱり右脳もだけれども左脳が働いているおかげで、覚えているのだと思う。

一人の先生が、面白いPracticeをした。「直立に立ち前を向きなにも考えずに頭を真っ白にしなさい、そして音楽が流れ始めたらその音楽を感じてフリースタイルで踊ること。」私はいつも、フリースタイルをする時は頭で色々なことを考えてしまい音楽にちゃんと向き合っていないし、周りの目を気にしてしまい、純粋に音を感じて踊ることができない。

だがこのPracticeのおかげで、頭の中を真っ白にした後に、音楽に集中してフリースタイルをすることで、周りの目を全く気にせずに表現することができて、とても気持ちの良い瞬間を感じることができた。こうやって感じることのできるのは、初めてなんじゃないかというほど。

アミーの記事で話していた通り、誰かと話す時100%向き合って話しているだろうか、自然の中にいる時に純粋に自然と向き合っているだろうか。同じ瞬間は2度と返ってこないので、できる限り目の前のことにきちんと向き合って、感じて、生活をしたい。


金曜の夜から日曜の夜まで過ごしたダンス漬けの週末の興奮から未だに抜けられず、この3日間での経験は驚くほど濃く自分の今の立ち位置と今後の課題がみつかった。3歳から踊ることを始め、高校受験で一度ダンスから離れたが、また本格的に始めたのは1年半前。

ダンスから離れていた期間はとても長いのに、またこうやって戻ってくることができて、プロフェッショナルダンサーになることが夢ではないが、ダンスにのめり込むほどもっとうまくなりたいと思い、心の底からダンスを楽しめて、自分の成長を今回知ることができ、今シーズンを締めくくるにはとても良いイベントになった。

今週はThanksgiving。9月にボストンに帰ってきてから、毎日めまぐるしい日々を過ごしていたが少しだけゆっくりと過ごせそう。

先週末のパフォーマンスビデオがアップされたので、是非見てみて下さい。どの動きが歌詞に乗せた動きか、ベースか、それ以外かに注目をして見てみると、私の話しているMusicalityの意味がわかるかも。

他のビデオや写真等はCONcept ARTists Facebook page

http://www.youtube.com/watch?v=zzIhP4BiT2s