純ジャパから見た海外・帰国子女から見た日本

正反対の二人が海外経験を通して得た出来事をお届け。

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【SANO】ぶらりビエンチャンの旅

最後にブログを書いてから随分時間がたってしまった・・・。

実は最後にブログを書いてから観光+ビザランのためにラオスに2泊3日で行っていた。 今回はそのことについて書こうと思う。

タイには小5から高校卒業まで8年住んでいたのだが、実は東南アジアをあまり旅したことはなかった。両親とも仕事柄よく海外に行ったりしていて、休みになれば遠くに旅行に行くよりタイ国内にいたいということで家族旅行も基本的にタイの海にダイビングに行ったり、山に行ったり。だからなんだかんだ言って今回ラオスは初めてだった。

私が今いるチェンマイからの行き方は大きく分けて3通り。まずは陸路。バスで6時間以上かけてタイーラオスの国境を目指す。そしてもう一つは空路。最後は空路と陸路を使った行き方。タイとラオスの国境はメコン川を境に850キロ続くそうだが、実際正式にラオスからタイ、タイからラオスに入国できるのは7ヶ所しかないそうだ。

私はコストや時間を考えて空路と陸路を使いラオスのビエンチャンまで行ってきた。まずチェンマイからウドンタニという小さな町に飛行機で飛び、その後陸路で国境沿いの町、ノンカイというところまで行く。マイクロバスでだいたい1時間ぐらいだったから楽だった。でも後ろに座っていたフィリピン人の若い女の人がずーーーーっと携帯でべらべら話していたのですごい迷惑!一言静かに!!と言おうかと思ったが、バスに乗って10分ぐらいで爆睡してしまった。乗り物に乗るとすぐ寝れる体質なのです。

国境までつくと徒歩でタイを出国し、メコン川をまたぐ橋を車で通過し、今後はラオスへの入国。国境ではやっぱりタイ人やラオス人が多かったが、他にもビザランをしにきた外国人の人も少なくはなかった。もっぱら多いのは20代の若者 or 若いガールフレンドをつれた爺さん方。

まずビエンチャンについて思ったことは夕日が綺麗!チェンマイの周りには山が多く丁度谷に作られた町。なので、綺麗な夕日があまりみれない。夕焼けは綺麗だが、日が地平線に沈むところはみれない。ビエンチャンでは真っ赤に染まった夕焼けがすごく綺麗だった。

そこでもう一つ気がついたことはラオスの車が左ハンドルだということ。タイは日本と同じ右ハンドル、でもラオスはアメリカと同様、左ハンドル・・・。右ハンドルと左ハンドルの国はどう決められているのだろう?私が思うにラオスはもともとフランスの植民地だったので、フランス式の左ハンドルなのだろうと思う。

意外と心配症の私はビザの申請がうまくいくかすごく心配だったが、2日目の朝6時に起き、7時からタイの総領事館の前に並び申請をした。まず領事館の外に並び7時半になったら門が開く。するとまた中に入り1時間待たされる。門の外は早いもの順で並びその順番のまま中に入り並ぶ。だから先頭の方が早く終わるということ。もちろん先頭の人は朝早くから来て並んでいたのだが、この世にはずるく汚い人が少なくはない。もっぱら門が開いたと同時に私より後ろにいたフィリピン人が横入りしてきて普通の顔をして私の前に座った。もーーこれにはイラッとしてしまった。他にも座っていると私の席を指差して「ここに座っていいか?」とおばはんが聞いてきた。正直「はいーーー?いや、意味分かんないから。」とごくナチュラルな反応をしてしまった。自分の番が後ろの方だったので前から20番目の私の席が欲しかったのだとか。もーこれには黙っていられなく「WTF。いや、意味分からない。後ろに戻ってろ!」言ってやった。本当はもっと言いたかったが、そこは大人な対応を。本当に近年中国人観光客のマナーの無さ(もちろんすべての中国人ではない)についてよく話を聞くが、フィリピン人もまけてはいない。ちょっと思い出して話がずれてしまった気もするが、ラオスの旅にもどろう。

ビザの申請後半日まるまると時間があったので一人でぶらりビエンチャンを観光。まず行ったのはビエンチャンの凱旋門、パトゥーサイ。フランスと東南アジアが混ざったようなデザイン。町の中にある看板をみるとどれもフランス語で書かれている。小さな道にはRue XXXXと書いてあった。その後は携帯もつながらなかったのでブラブラと街を探索してみることに。いやーやっぱり思ったのはグーグルマップ様はすごい。携帯が使えない=現在地をマップでみれない・・・。でも迷うこと覚悟でぐるぐると歩きまわりましたよ!その日歩いた距離は実に21キロ!ハーフマラソン走れるじゃん!と一人でボケるもツッコんでくれる人がいないという悲しい状況にもめげずにビエンチャンを堪能しましたよ!

ビエンチャンはパンとコーヒーが美味しいと聞いていたので、お昼ごはんはバゲットにステーキのような肉が挟まれたものをオーダー。そしてその後はコーヒーにチャレンジ。まずラテを頼みもっぱらエスプレッソにミルクのラテが出てくると思ったら、甘ったるーいコーヒー風味の飲み物がでてきた。その甘さにびっくり。我慢して飲んだもののあんなのラテじゃ無いじゃん!と一人でツッコむ。その後はアメリカーノを頼んでみた。今回はちゃんとNo Sugarと伝えるも普通にミルクが入ってでてきた。あれ?アメリカーノってブラックコーヒーじゃなかったっけ?と思ったものの、コーヒーの味は美味しかった。

ビエンチャンの夕方、メコン川沿いの公園で面白い儀式のようなことが始まる。6時を回ったところでメコン川沿いの公園に足を運んでみるとそこには爆音でアップテンポの曲が流れていた。もしかしたら!と思って目を向けるとざっと50人ぐらいの男女が80、90年代に流行っただろうデザインのスポーツウェアに身を包みエアロビクスを踊っていた。そしてその集団のむこうにもまた同じようにエアロビクスを踊っている別のグループが!だが彼らはみんな同じ黄色のT-シャツを着て汗を書くながら上がらない足をなるべく高く、聞き慣れないだろう今時の曲に頑張ってついていこうとしていた。そして彼らの後ろには真っ赤に染まった綺麗な夕日。いやーなんとも不思議な光景過ぎて笑いが止まらなくなってしまった。

翌日は無事にビザが取れたので、パスポートを持ちラオスとはお別れ。なんのトラブルもなくチェンマイまで帰ってこれた。帰る際に町で4本のバゲットをかったのだが、カバンのスペースとバゲットのサイズ・数を完全に計算し間違えた・・・。

毎回一人旅をすると思うのだが、やっぱり一人だと楽だ。移動も、行きたいところも一人で決められるし、食べたいものも反対なく食べられる。でも面白い事があった時や綺麗な物を見た時にシェアできる相手がすぐそばにいないとなるとちょっと寂しい。今回のラオスでも綺麗な夕日を写真ではなく、誰かと一緒に見たかった・・・。美味しいバゲットを一緒に食べたかったと思った。