純ジャパから見た海外・帰国子女から見た日本

正反対の二人が海外経験を通して得た出来事をお届け。

New Podcast
海外に住んで視点が変わって見えてきた世界

【SANO】「経験」の価値

日本に本帰国して2週間がたとうとしている。

このコンクリートジャングルの中にいると自分が小さく感じる。でもそんなジャングルも悪くはない。小さいがたくさんのチャンスが落ちているのは確か。 それをつかめるか、つかめないかは自分次第。

帰ってきてから仕事先を探し始めた。日本では初めてアルバイト先を探す。

最初はあまり乗り気ではなかったが、実際に始めてみるとすごく面白い。

最初私は接客業に携わりたかった。今までいくつかアルバイトを経験してきたが、接客は一度もしたことがなかった。そして、接客業に携わることでマナーや人前での丁寧な振る舞いが身につくと思いこれは一度経験してみたいと思っていた。そこでいくつかホテル系のアルバイトへ応募し、面接を受けた。それも、英語を必要とされるホテルへのみ応募した。

応募して、面接を受けてからだが、本当にこれは自分がやりたいことなのか?やるべきことなのかを考えた。特に仕事の内容を面接時に聞いて少し疑問をいだいた。求人では「語学力を活かせます」とあるが、実際はそうでもないようだ。

では、私は何をしたいのか?どういった経験を得たいのか?

答えはまだ見えていない。

経験にQuality(クオリティー:質)を求めるか、Quantity(クオンティティー:量)を求めるか?私は経験とは量ではなく、質だと思う。もちろん多くの経験をえるのもそれはそれでいいと思う。でもやはり、質のいい経験を多くすることがベスト。そしてそのクオリティーというのは自分にとって意味があることかどうか。

例えば将来セールスを担当したい人、物流に関わりたい人はコンビニや、スーパーでアルバイト/仕事をすればいいと思う。

そしてホスピタリティ、接客に関わっていきたいのであればホテル、レストラン等でアルバイト/仕事をすればいいと思う。

 

正直つい最近まではユーザー、サービスを利用する側の人間で、ほとんどその「職業」の意味を考えたことがなかった。「夜にあーやってコンビニで働くのは大変そうだなー」ぐらいしか思わなかった。でも彼らがいないとコンビニは24時間稼働しない。極端な話し、ゴミを回収してくれている人たちは大変そうとしか思ったことがなかった。でも、彼らがいないと街はゴミで溢れかえってしまう。だから彼らの仕事はものすごく大切。

 

もちろん給料のことだったり、資格のことはある。パイロット、医者や弁護士の平均年収がなぜ1000万円超えなのか?それは彼らの仕事が他の職業よりも「価値」があるからではないと思う。パイロットは時に何百人者人の命を預かる、医者は人の命を救うことが出来る、そして弁護士の力で人の人生を変えることが出来る。彼らが背負っているものは大きい。リスクがある職だから、長年のトレーニングもする。誰でもパイロットして鉄の塊を操縦できるわけではない。長い長いトレーニング期間があってからこそのパイロット。医者も弁護士も同じだ。資格を得てすぐに一人前として働き始められない。トレーニング期間が長いか、短いか。そしてどれだけのリスクを背負うかで職業の収入は決まってくると思う。

 

と、話は少しずれてしまったが、私が言いたいことは、経験とは人によって違う。Aさんには価値のある経験だとしても私にはあまり意味を持たない経験になるかもしれない。でもそれは表面上では分からない。実際私も色々なところと面接をし、仕事内容や、業界のことを聞いたからこそ今に至る。

 

元々色々なことを経験してみたい好奇心旺盛な正確。やりたいことが多すぎてなかなか決められないのが欠点。でもずっとこのまま迷っているわけにもいかないので、もうそろそろ就職先決めます。