純ジャパから見た海外・帰国子女から見た日本

正反対の二人が海外経験を通して得た出来事をお届け。

New Podcast
海外に住んで視点が変わって見えてきた世界

【UNO】アメリカで就職活動

このブログを放棄してかなりの月日が経ってしまいましたが、先月8月末に全ての単位を取り終えて、やっとアメリカのボストンで4年制大学を卒業することができました!

就活、卒業式、バケーション、引っ越し、などを終えて少しずつ生活が落ち着き始めているので、このブログにて記録と共にアメリカでの生活や仕事のことをまた書いていきたいと思います。

このブログを始めたのは丁度2年前。あの頃には想像もしていなかった生活を未だにアメリカのボストンにてしているわけで、比較をすると沢山感じることはありますが、遂にこの地点までこれたことに一安心。

今回のブログのテーマは海外留学をする人の卒業後の進路。

日本で就活をする人からは想像できないかもしれないので、今回は私の実体験と共にお話ししたいと思います。

海外に行ったら英語も話せるようになるし、就活なんてすぐ決まるでしょ?と言われることもありますが、そんなことはありません。留学も今や珍しくもないし、英語が話せる人は日本にも結構いるので、就活の大変さはみんな経験するのです。

留学した人の進路はまず大きく2つに分かれます。まずは1つめ、

1)日本へ本帰国

4-5年の海外生活を終え、もう日本に帰りたい><!という人が私の周りにも結構います。それに、日本での就職の際での海外留学経験はかなりのアドバンテージになるので、うまく利用して日本で就職したい人は沢山いるのが現状。

そういう人たちがまず最初に目指すのは毎年秋にボストンで行われるバイリンガル向けのキャリアフォーラム。

日本の就活開始日の3月よりも5か月程早く始まるので、日本で就活をせずにボスキャリ開催期間3日間で卒業後の内定先をもらえる。

3日間と言っても本気で挑む人は2,3か月前からエントリーシートを提出したり、スカイプ面接をし、キャリアフォーラムで初めて直接会う時が最終面接となる。その後ディナーに誘われると採用とかなんとか。その辺の詳しい事は会社によって違うと思いますが、上手くいく人は毎日他の会社からディナーに誘われたりも。

もちろん準備をせずにキャリアフォーラムに行き説明会やウォークイン面接を申し込むこともできるけれども、準備をするに越したことはない。

世界中に留学をしている日本人が年に1度ボストンに集結する日なので、この週末のボストンの街中は異様な雰囲気に包まれています。というのも、「日本の就職活動がボストンで行われる」ので、もちろんみんな黒髪、リクルートスーツ、黒い鞄。

「若いアジア人が同じ服着て沢山いるけど、いったいどうしたんだ?」

とアメリカ人の友達に言われるほど。

私はというと、アメリカに残る気まんまんなので真面目に参加したことはないので実体験を伝えることはできないのですが。ちらっと説明会を聞きに行った程度であの雰囲気に少し気疲れしたのが正直なところ。毎年必ず友だち誰かがボスキャリのためにボストンに来るので、私としては久々の再会ができて嬉しいのですが。笑

でも手っ取り早く就活を終わらせることができるし、企業も300社程きているので、日本帰国を考えている人は、文句を言わずに黙って就活をすることをおすすめします。

運良くボストンで開催されるので、ボストンに居る留学生にボスキャリでのアルバイトの声がかかることがよくあるんですが、アルバイト経験者の友人によると参加人数トップの大学は上智とか早稲田、慶応らしいです。日本からの参加者が結局一番多いっていうのが実際のところ。

卒業後の進路2つめ、

2)アメリカで就活

アメリカの4年制大学、2年制、そして大学院などと各degreeを卒業すると、1年間働くことのできるトレーニングビザOPTを申請できる。卒業の90日前から卒業後の60日後までに申請しなければなりません。

せっかくアメリカで卒業したんだし、1年間働けるんだから、もちろんアメリカで経験積みたい!あわよくば、その後ワークビザおりないかな?なんて考えている私のような、アメリカに残りたい派の人たちはOPTを使います。

気をつけなければいけないことがいくつかあって、就職先は必ず大学での専攻と同じ業界でないといけない。あくまでも大学の専攻のトレーニングだから。それと、開始してから1年間しか働くことはできないんだけど、90日間しか未雇用の日数が与えられないため、トレーニング開始日から90日すぎるとOPTはその時点で終了となります。なので、OPT申請中から就活をすることをおすすめします。

日本はどんな専攻をしても、関係ない企業に就職できたりするのに対して、アメリカの企業は面接の際に職業経験をみるので、専攻と関係のない職種にはあまり相手にしてもらえることはない。

新卒なのに、企業は職業経験をみるの?と不思議に思った人もいるかもしれないが、学生の間にインターンをするのがアメリカでは当たり前。経験がないとレジュメの段階でふるいに落とされてしまう。

アメリカは日本みたいに、卒業した次の月から全員一斉に働き始めるということがなく、全てその人次第。就活が始まる月というのもなければ、新卒の入社日が日本のように4月1日ということもない。

OPT申請期間は3か月かかると言われるので、5月卒業で6月から働き始めたい人は春休みあたりの3月に申請をする。

私の場合は、夏学期で卒業なので6月末に申請をして、9月中旬に届くようにした。申請するにも$500ちかくかかるし、書類も沢山あり学校のアドバイザーからのチェックなども必要なので準備をし始めてから申請、移民局の手元に届くのにも数週間かかる。学期末の期末テスト真っ只中に時間を割いて準備をするのが結構大変だったりする。

さて、私はというと首を長くして待っていたこのOPTをようやく受け取って(しかも今日!)やっと仕事が始められるというところ!

次回のブログでは私のアメリカでの就職活動についてお話しします!お楽しみに:)