純ジャパから見た海外・帰国子女から見た日本

正反対の二人が海外経験を通して得た出来事をお届け。

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海外に住んで視点が変わって見えてきた世界

【SANO】ちょっと立ち止まったこの一年

なんだかんだずーっとほったらかしていたこのブログ。。。

何を書こうかと悩んでいたと言うと、60%嘘になる。 ブログに書ける楽しい話題もなかったし、書く余裕がなかったというのが一番しっくりくる。

ちゃんとした更新はいつが最後だっただろう、、、と思うぐらい更新していなかった間に色々なハプニングがあった。今回は少し長い記事なってしまうかもしれないが、しばしお付き合いを!

2016年8月から今までのタイムライン

遡ると大学を卒業した2016年の5月ぐらいだろうか。卒業時には医学部への進学がほぼ決まっており、後は諸々の結果を待ち渡航するだけ!というところまで行ったのだが、人生思うようにスムーズには行かない!

  • 2016年8月

あまり多くは語れないのだが、医学部への進学を辞めるという決断をしたのがこの時期だった。

  • 2016年10月

その後、日本に本帰国することを決断し10月1日に正式に日本に帰ってきた。小学生高学年からずっと海外で過ごしてきた私にとって日本はHome Countryであるとともに、とっても完全アウェイなフィールドだった。大人としての振る舞いなんて知ったこったない。敬語も、よくテレビに出てるタメ語タレントに比べればできたものの、敬語を話しながら舌が絡まるのは日常茶飯事だった。

  • 2016年10月〜2017年3月頃まで

今後どうしようか、、、と悩んだのがちょうどこの期間。 大学院に進学しようか、、、?日本で医学部を目指そうか、、、?それとも就職しようか、、、?

色々な選択肢があるということは、とても幸せな悩みだと思う。 そしてこの時気がついたのは、人生は経験、知識の積み上げだということ。当たり前だと思う人がほとんどかも知れないが、本当にこの時、今まで積み上げてきたものがあってよかったと思った。積み上げとは多分生まれたときから始まり、周りの人、環境に支えられて大きくなっていくのだろう。

必死で勉強すれば大学院や医学部にはすすめるかもしれない。自分が望めば就職活動を行い会社という組織に入ることも出来た。

もちろん「絶対」はないが、可能性がある、そして可能性があると思える自分はこれまでの積み上げがあってだ。

だけど、この一年自分は何をしたいのかが分からなくなっていた時期もある。日本に帰国して翻訳をしてみたり、ECのベンチャーで仕事もしてみた。全くしっくりこなかった。

この答えはまだ100%出てはいない。が、私が次進む道で少しみえてくると思う。

  • 2017年1月

ちょうど今年の1月に、一時帰国中のUNO・Sakieと会った。表参道でランチをし、コーヒーを飲んだのがもうと~っても前に感じる。その時、私の仕事への不満をSakieに打ち明けたところ、ある医療ベンチャーを紹介してくれた。バイオ・医療系で私が大学で専攻していた分野に近いことと、「社長がめちゃめちゃ仕事ができる人」と聞いて一度話してみた。トントン拍子で話は進み、2月のあたまから働き始めた。医療ベンチャーとはいえど、私は経営企画をしており、研究開発には直接携わってはいないが、論文を読んだり、研究の話をしたり大学で積み上げてきたことが役立っている。

  • 2017年3月

真剣に大学院を受験することを考え始めたのがちょうどこの時期。考え始めたのは3月頃だけど、実際に動き始めたのはもう少し先の話。 日々の仕事や生活で精一杯だった私は親に言われないと動かなかった。

「説明会・ガイダンス行きなさい!!!」と言われ京都大学の説明会を聞きに行った。

「過去問題集は取り寄せたの!?!?」と言われ取り寄せることに。

過去問題集は取り寄せたが実際に勉強する気力も時間もあまりなく(正確には、作らずだな)結局受験ギリギリで慌てはじめ勉強をはじめた。

当初はいくつかの大学院を受ける予定だったが、関東にいたいということと、ここだ!と思える研究室に出会えなかったので、1校を受けた。

  • 2017年3月〜7月

常に頭の何処かには受験のことがあったのだが、仕事が楽しくなりはじめたのがちょうどこの頃。仕事や私生活は楽しみたかったのだが、受験のこともあり今年の夏はほとんど楽しめなかった。特に遠出もしなかったし、海にもプールにも行けなかった。気がついたらもう秋。Bye bye Summer

  • 2017年8月

受験を8月末に控えた私だったが相変わらず仕事に時間をさき、週末に勉強を始めるようになった。とは言え、いつでもどこでも勉強ができるように!と、推定重量3キロの生物学系の教科書を常に持ち歩いていた。それにパソコンを持ち歩くと肩がこるわ、背中が痛くなるわで、身体の筋肉は悲鳴をあげていた。

受験は21日と22日で行った。初日は筆記試験で2日目が面接。1日目が終わり、肩の荷が半分下りたかと思ったのだが、その夜は一睡もできなかった。「自称どこでもいつでも寝れる人」な私が*徹夜ではない*初めて寝れない夜を過ごした。 一睡もしないまま面接試験に向かい、面接を受け、大学を後にした。その時の気持ちといったら。。。終わってホッとしたのはつかの間、結果が出るまでの約2週間の悪夢がまっていた。大学院のことを考えないようにするも、考えないようにすればするほど考えてしまう。結果発表日に近づくにつれて自分のテンションが低くなっていくのが分かった。テストは嫌いだ。それがたとえある授業のテストであっても、受験であっても。

  • 2017年9月

1週目に結果が出た。結果発表がちょうど正午だったので、わざと時間をずらして行った。4時を過ぎていたのでもう誰もいなかったが、震える手で紙を上からなぞり自分の受験番号を探した。人は本当に緊張すると震えるらしい。

結果は合格だった。本当に自分の受験番号かどうかを親に写真を送って確認してもらった。

 

ということで、私Sano・Amiは来年の4月から東京大学の医学部医学研究科の大学院生になります!!

 

それまでは今の医療ベンチャーでゴリゴリ働く予定。 そして来月からはお世話になっている祖母の家を出て、一人暮らしも始める。本当の一人暮らしは初めてなので、ウキウキワクワクが止まらない。でもその前に色々と集めなきゃ。

 

悩みに悩んだこの一年。まだまだ悩みは就きない。今後もたくさん悩んでいくと思う。

でも悩んだ時に前に進むことが重要。立ち止まる機会が多かった一年だけど、最後は前をみて前進しなければいけない。そんなことを学んだ1年になった。

受験も終わったことだし、これからは更新頻度をあげていきたいな。