純ジャパから見た海外・帰国子女から見た日本

正反対の二人が海外経験を通して得た出来事をお届け。

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海外に住んで視点が変わって見えてきた世界

【UNO】類は友を呼ぶ

みなさんはこの言葉を信じますか?

私はYes. 私の周りには私に似た人が寄ってくる。

例えば、1年間通った日本の大学のサークルの同じ代のビジネスチームの10人中たった1人しかストレートに4年で卒業した後に就職しなかった。留学して休学、世界一周、退学、卒業後眼鏡の専門に行った子、靴の専門、とみんなそれぞれ。

昨日、不思議な出会いがあった。

Read with my recent favorite house music! [embed]https://soundcloud.com/lolo718/ben-westbeech-so-good-today-yoruba-soul-remix?in=liferary/sets/house-music[/embed]

金曜の夜、ハウスダンスのイベントがあるので私も久々に顔を出そうと思い、みんながその前に食事をするというので、他のダンスワークショップの後に向かった。少し前に、最近ハウスのクラスに日本人の女の子いるんだよーっていうのを聞いていたが、なぜか海外で会う日本人で凄い気が合う子があまりいないので「あ、日本人ね~」と話を流していた。

実際に会ってみて話をしていると、その子はボストンに来てまだ1か月だというのに、英語を普通に話したのでてっきり留学したことある人だと思ったがどうやら留学は初めてらしい。

"How come you can speak English fluently without studying abroad?" と聞くと、

"I used to work at OUTBACK!"

と返ってきて、それを聞いた瞬間に仲良くなれるという確信をした。

というのもアウトバックというアメリカンレストランが日本に数店舗あるのだが、私は一番外国人のお客さんが来るといわれる六本木店で高校卒業前から約3年ほどアルバイトをしていた。

アウトバックは独特のカルチャーがあり、アウトバッカーはみんな雰囲気が似ているのだ。ということで、今日は私の元バイト先の話をしよう。

大学受験が終わった高校3年生。私はバイトを探していた。すると、私の友達が「私のお姉ちゃん、机で勉強してるの見たことないのに英語話せるんだよね~」を聞いて、これだ!と思い調べたら家の近くの店舗の募集をしていたので速攻応募した。

当時の店長もアメリカからの帰国子女。オリエンテーションの時に「最近オペレーションが変わったんだよね~漢字読めないから読んでくれる?」と言われて、とても驚いたのを覚えている。店長を初め、働いている子のほとんどが帰国子女。バイト先のパーティーではお酒が入ると英語で話し始める人たちだらけで、大学受験勉強を終え典型的な日本人のレールを歩いてきた私は、すべて刺激的に感じた。

当時、私と同い年の子が3人いた。1人は帰国子女で日本の大学に進学。1人は日本で大学2年間行ったら海外に編入できるプログラムの子、もう一人はイギリスの大学に進学準備中の子。私が刺激されないわけがない。

お客さんの半分が外国人。私は英語を話せるようになりたい一心で、周りのバイトの子に言い回しの仕方を教えてもらい、オーダー用紙の裏に書き、少しずつ練習をしていった。(英語でのナンパのかわし方が書いた紙をバイト中に落として、私だと一発でばれてみんなの前でからかわれたこともあったけど笑)そこでまず、英語を話すという恐怖感というものがなくなった。これがなくなれば、私の得意とするお客さんとのコミュニケーション能力で、どんどん仲良くなり、常連さんが増えていった。

アウトバックではボストンに来る直前まで働いていて、バーテンダーを主にしていた。この当時のお客さんは今でも一緒に飲みに行くほど仲が良い。お客さんの一人でアメリカのフィラデルフィアに住むおじちゃんがいるのだが、日本によく出張で来て、そのたびに毎日アウトバックにきてくれた。とても仲良くなり、私がボストンに来て以降、アメリカに家族がいない私をThanksgivingに招待してくれる。

アウトバッカーとは未だに仲が良く、いろんな人がボストンまで遊びに来てくれたし、ニューヨーク集合もよくする。私が東京に帰るたびに、パーティーをし、クラブに行くとその辺の日本人がドン引きするくらいアメリカノリで遊びまくる。ただのパーティーピーポーじゃないのがアウトバッカーの素敵なところで、みんな意外と真面目なのだ。

店舗や働いていた時期は違えど同じアウトバッカーということであれば、他の日本人とはちょっと違い独特な気の強さだったりフットワークの軽さだったり、パーティー好きだったり、オープンマインドというのが一瞬にしてわかる。

昨日の出会いは、ボストンでの数少ない日本人しかもアウトバッカー。何かありそうだなあと今から結構ワクワクしている。

お母さんが、「最近日本人の海外留学率が低下してるらしいんだけどさ、Sakieとか周りの友達みてるとみんな海外にいるからどれが本当かわからなくなる。本当類は友を呼ぶよね」と言う。

人間というのは、その人1人で作られるものではなく、間違いなく周りの環境や友達で形成される。この年齢になってまで人間関係に悩んでいる人もいるが、私は常に刺激を与えてくれてモチベーションを高め合える仲間が周りにいることを感謝している。