純ジャパから見た海外・帰国子女から見た日本

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【SANO】ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション

もうすでにブログでも書いたかもしれないが、私は映画が大好き。時間があればドキュメンタリーや映画を観ている気がする。

先日友達とハンガー・ゲームシリーズの最終作、「ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション」を観に行った。

なんとも言いようがない映画だったと思う。

面白くなくもなければ、期待しすぎていたのか、ちょっと「ふ〜ん」という感じのところもあった。

私はジャンル関係なくいろいろな映画をみる。いろいろと考えさせられるような映画も観るし、ただ笑えるthe・コメディーやドキドキさせられまくりの恋愛系の映画も観る。基本的に考えさせられる映画をみた後はアタマがこんがらがっている。なにをみたのかすぐに飲み込められない自分がいて、鑑賞後ちょっと静かに考えたくなる。それとはまた別にただおもしろい映画や、キュンキュンする映画は観終わっていろいろと考えるのではなく、ただ「面白かった」で終わる。

今回のハンガー・ゲームはこのどちらにも当てはまらない。ただ面白かったでは終わらなかったが、いろいろと考えようと思ってもあまりなにも思いつかなかったのが正直なところ。

第一作目・・・いや、本が出た時にはすごくワクワクした覚えがある。今までなかったような残酷さや、ドキドキさが描かれておりいろいろな意味でイマジネーションが詰まった作品だと思った。

この本の舞台はディストピアな将来。今の世界のように自由も無ければ、富もない北アメリカ大陸のパネム(PANEM)。パネムの首都、キャピトルはほとんどの人が裕福で、なんでもし放題。そんなキャピトルの優雅な生活を支えているのが12の恵まれない地区。

毎年この12の地区から男女12人(12歳から18歳)ずつが選ばれ「ハンガー・ゲーム」という大会に出場する。この大会では計24人の子供たちが戦い、相手を殺し合い、最後に生き残った一人が勝者となる。この大会はキャピトルの娯楽のためでもあるが、もう一つにこの12の地区がキャピトルの支配下にあるということを思い知らせるためである。

当初はこんな世界は存在しない!子供が殺し合い!?と思った。だが、翌々考えてみると、ディストピアのような世界は存在する。一人の支配者によって全てかコントロールされている世界・・・まさに独裁政権。そして、子供ではなくても戦争で多くの人が亡くなっている。今の戦争は価値のあるものの奪いあいだったり、誰が強いか証明するために行われる。

ストーリーとしては新しく本を読んでいても展開がすごく気になった。戦い以外でも登場人物の濃いキャラが面白かったり、主人公のカットニスが着るドレスが想像を超えていたりとすごくのめり込んだ。

映画もグリーンスクリーンを使ってるとは言えど、期待を裏切らない登場人物のキャラや、カットニスのドレス。カットニスの恋愛も気になる映画だった。第一作目と第二作目はとにかくワクワク、ドキドキ。特に二作目は想定外の展開があり本を読んでいてびっくりした。大会のステージのテーマが想像を絶するもので、出場者がからくりを破ろうとしているのと同時に私もからくりを見破ろうと必死だった。

そんなこんなでワクワクさせてくれた第一作目、と第二作目。本は計三冊。だから当初は映画も三作なんだろうと思ったが、やっぱり大人の世界。三冊目の「モッキングジェイ」の映画はパート1、パート2に分かれていた。

パート1、パート2では貧しい12地区が一致団結しキャピトルを破ろうとする話し。民衆の声、力で独裁政権を倒そうとするのは実際にこの世界でも起こっていること。だから観ていてすべてが空想の世界だとは思えなかった。

カットニスはこの革命のシンボルであり、リーダー。彼女の葛藤やプレッシャーなどが鮮明に描かれていた。

彼女と戦っていた多くの戦士が亡くなったが、やっぱりアメリカ映画。最後はハッピーエンディングだ。

 

本とは違った終わり方に戸惑いもあったが、正直あまり印象に残らない映画だった。多分この本の話題性、私の期待などが勝ってしまったのかもしれない。

アクションや、グラフィックはすごく面白いので映画館で観るのもいいかもしれない。でも、正直1500円払って見る映画?と聞かれると私はNOと答える。