純ジャパから見た海外・帰国子女から見た日本

正反対の二人が海外経験を通して得た出来事をお届け。

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【SANO】留学先からまたまた留学

カレンダーを見てみればもうスコットランドに行くまで後1週間。来週の今頃はもうヨーロッパ。

ただいま留学先のアメリカの大学からさらにまた留学します 笑

一緒に行く学生はみんな緊張しているみたいだけど、私はもうすでに留学中で、場所が変わるだけなので緊張ゼロ。まだあんまり実感がわかないというか・・・。多分スコットランドについて自分の部屋で一息つくと実感も湧いてくるのかもしれない。

大学4年生の最後の学期をスコットランドで過ごそうと決めたのは丁度去年の今頃。丁度一年前に短期留学の申請書などを出し、2月頃に合格の連絡が来た。

なぜ、また留学しようと決めたかについて今日はちょっと書こうと思う。

丁度アメリカに来て2年半が経とうとしていた時、自分の中で何もかもが上手くいかず負の連鎖に巻き込まれていた時期があった。

私生活でもネガティブになってしまい、人間関係もうまくいかない。そういったことで頭を悩まされ、成績まで右肩下がり。

普段はポジティブシンキングで、前向きに物事を考える私がガラリと変わってしまい、自分でもどうしたら良いのか分からなかった。

後カウンセリングに行ってみると、軽いうつ病だと言われた。精神病は診断が難しい病気なのでどこまでが本当かは分からないけど、精神的に弱っていたのは確か。

そこでどうしようかと悩んでいた時にいつも良くしてくれる教授からこの留学プログラムについての話をちらっと聞き応募してみようかと検討。

自分を変えたい・・・と言うよりは普段の自分に戻りたいと強く思い、自分なりにいろいろと考えた結果新しい地でまた一から始めたいと思った。。

この決断を「逃げ」という人もいるかもしれない。でも私にとっては自分をネガティブにしている環境から脱出し、また自分をチャレンジングな環境に置くいうことを意味するこの留学。

アメリカの大学に留学している人の話を聞くと大抵がSophomore Slumpに悩んでいる。私の大親友も先日アメリカの大学から卒業したのだが、聞くと同じSophomore Slumpに陥った時期があったみたい。もちろん私自身もこれに陥った。Sophomore Slumpとは。英語で2年生はSophomoreという。だから大学2年生で陥るスランプのことを言う。

まず一年目は新しい環境になれるのに必死だったり、新しい知り合いを作ったり、授業についていくのに必死だったり全てが新しい。だからどれもが新鮮で無我夢中に毎日を走っている感じ。あっという間に終わってしまうのが1年生。

2年生になると新しい授業をとったりしているが、だいたい難しさや勉強量の目安はつく。友達の和もベースが出来上がってしまっているのが2年生。だから無我夢中と言うよりはもっと落ち着いていろいろと考えながら毎日を過ごすようになる。

実際考えすぎて本当に大学を卒業しなければいけないのだろうか?自分のやりたいことは何なんだ?と考え学校を辞める人もいる。専攻を変える人も少なくはない。そしてやる気が若干失せてスランプに陥る人が多いのも2年生。

私の場合去年悩まされたのはこの延長線だったのかもしれない。

もうすでにこのスランプは抜けだして普段の自分に戻りつつある。でもやっぱりなんだかんだ自分にとってマイナスなことも多い今の環境。だから環境を変えたい。

多分去年の私に「今の大学に留学してよかった?」と聞くと答えはNOだったと思う。

でも今の私におなじ質問をすると「YES、来てよかった」と胸を張って答えられる。辛い思いもたくさんしたが、多くの出会いがあり、自分が急成長した。この大学に来たからこそ今の私がいる。

この大学に来てよかったが、もう次に進む頃なのかもしれない。私はこの大学にこだわる事もなく、ここは自分の人生のワンステップと考えている。さっぱりしすぎている考え方かも知れないがこれが私の考え。

この大学で後一学期のほほ~んと過ごすよりは新しい地でキビキビと過ごしたい。スコットランドが私をキビキビとさせてくれるのではなく、新しい場所に行くと私は自然と背筋が伸びる。多分ちょっとした緊張から来るものなのだろう。この緊張感が今私に欠けているのかな。