純ジャパから見た海外・帰国子女から見た日本

正反対の二人が海外経験を通して得た出来事をお届け。

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SANOがみたSuper Bowl Half Time Show

先週末アムステルダムに行ってたり、メカニカルプログラムがあったりでなかなかブログを更新できなかった。 今回は以前Sakieがブログで書いていたSuper Bowlのビヨンセの記事にインスパイアされた記事を書こうと思う。


 

今は英国にいるが、わたしもSuper Bowlのハーフタイムショーは見た。 Béyonceはやっぱり世界中で有名なアーティストなので英国でも結構話題になっていた。

もちろん最後のBéyonceとブルーノ・マーズのパフォーマンスはすごかった。Boys vs. Girlsとパフォーマンス自体も面白かったが、演出も魅力的だった。でも一旦冷静になって考えてみる。

スポーツのイベントでメインイベントの試合よりもハーフタイムのエンターテイメントが話題になるとはなんか不思議だ。今年は Carolina Panthersと Denver Broncosの試合…っていうのも忘れられている気がする。これは私が今英国にいるからなのか。それとも単純に試合はあまり話題になっていないのか。SNSで多くの情報を得るこの時代あんまりどこにいるか関係ない。だからきっとアメリカでも試合自体はあまり話題になっていないんだろう。

私はSakieみたいにビヨンセ様〜と熱狂的なファンではないが、彼女の歌唱力、エンターテイメントセンス、マーケティング力はすごいと思う。 数年前にもなんの予告もなくいきなりアルバムをiTunesで出したり、今回のスーパーボウルの直前に急に曲を出したり、サプライズでファンを驚かせ、魅了している歌手は彼女だけだろう。

Sakieも書いていたが、彼女は音楽性以外にもアクティビストとして活動している。差別問題に関しても音楽を通して発言している。彼女のバンドメンバーや、ダンサーを見たら大体全員が黒人系の女性だ。Single ladiesやRun the worldの様な曲を聴いているとわかると思うが彼女はガールパワーを題材にしている曲を多く出している。今でもハリウッドやモデル界で活躍している人はほとんどが白人。そんな業界でもトップに立っているビヨンセはマイノリティーながらもこの意図的ではない人種差別をにスポットライトを当てようとしている。

先日行われたゴールデングローブの表彰式でも最優秀女優賞、男優賞でノミネートされていたのは全員が白人。黒人の役者たちは何人もがボイコットしていた。これも選ぶ委員の人たちがわざと白人だけを選んでいるわけではなのだろう。でも違った肌の色や、外見の人間が存在する限り人種者別も存在する。

今回私がBeyonceのパフォーマンスを見て感じたことは彼女のダンスセンスや、歌唱力ではなく、彼女の黒人女性としてのパワーかもしれない。

彼女が人種差別問題をミュージックビデオやSuper Bowlのパフォーマンスに持ち込んだことで良くなく思っている人もたくさんいる。でも彼女も一人間。記者が文章で物事を伝えようとするようにBeyonceには歌とパフォーマンスという手段がある。

これからも彼女の活躍、今後の彼女の差別問題に対する姿勢がきになる。