純ジャパから見た海外・帰国子女から見た日本

正反対の二人が海外経験を通して得た出来事をお届け。

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海外に住んで視点が変わって見えてきた世界

【SANO】親は親、友達では無い

最後にブログを更新したのがアメリカ・・・。そしてそれから東京に行き、その後は親戚の住んでいる大分に行き、その後は母と合流し熊本に2日だけ行きその後は福岡へ。そして今は家族が住んでいるタイのチェンマイにいる。

先週の金曜日に帰ってきて月曜日からは親の会社でバイト中。毎日朝の9時から夜の6時、7時頃まで働いている。卒業して移動があり、毎日新しい発見があったり、新しいものをみたり刺激的な日々が続き日本でもほとんど毎日誰かしらと会い忙しい日々をすごしていた。でも親戚が住む大分に行った瞬間ホリデーモード。4日だったがゆったりとした時間を過ごした。でもそれでゆったり満足!最後の数日は本当にやることが少なすぎてイライラとしてしまった。

今日本国内外で7歳の息子を山に置き去りにしたニュースが注目されている。 いい方は悪いかもしれないが、日本での行方不明事件や誘拐事件はよっぽどのことが無い限りアメリカのCNNやイギリスのBBCという世界的なニュースメディアでは報道されない。 先月沖縄でアメリカ国籍の男性が日本人の若い女性を殺害するという事件があったが、アメリカではこの事件よりも今回の息子置き去り事件の方が注目されている。

犯人がアメリカ国籍で被害者も出ているような事件よりも今回の事件が注目される理由。それはなんだろうか。

いろいろなニュース記事やコメントを読んでいると最初は深刻さよりも興味半分で「こんな異例なしつけの仕方が日本ではあるんだ!」というふうに取り上げられている印象がある。数十年前に日本や中国で行われていた体罰について批判されたことがある。正直、私が生まれる前のことをどうこう言われてもどうしようもない。その時は半分聞き流しつつ、どの国でも体罰のようなバツはあるし、家庭内暴力で問題になるところもあるじゃないか!と反論した。

今回の事件も最初の方は意見が2つにわかれていた。面白半分に「すごい親だな!」、「こんなバツを思いつくとは!」や「リアル・ホーム・アローンだ!」なんていうコメントも多く寄せられていた。でももう一方で「こんな虐待的なバツは絶対に駄目だ!」、「こんなことをする親はありえない!」という親を批判する声もあがっていた。

最初は興味本意で見始めた事件ですぐに男の子が見つかると思われていたところが思ったよりも捜索に時間がかかり2日、3日たっていった。すると今度はアメリカで大々的に報道される誘拐事件のようになっていった。私もだが多分多くの人がこれは誘拐事件か熊に襲われてしまったのではないかと思っていた。統計的にみて行方不明の人が見つからない日が増えるほど見つかる可能性が下がる。以前2日見つからなかったらその後は無事に見つかる可能性が一日増えるごとに50%ずつ減少していくと聞いたことがある。アメリカでは多くの子供が行方不明になり見つからないケースが多い。

今では子供の行方不明の届けが出るとその現場周辺をにいる人をGPSで察知しアンバー・アラートというメッセージが送られる。これは以前残念なことに誘拐事件にあい命を落としてしまったアンバーちゃんと言う子からとられた名前だ。アンバーちゃんは誘拐された時に周りの人が気がついていたら命が助かったと言われている。だからアンバー・アラートではどこで最後目撃されたか、どんな服を着ているかなんかの情報ものっている。

今回は無事みつかり本当に良かった。でもそれにしてもしつけのためだけに熊が多く生息する山に子供を置き去りするのは親としてどうかしていると思う。父親が会見でこれからは子供の成長を見守るだの言っていたが、それも記者会見の場でいうことだろうか?と疑問におもった。関係者の方々に謝罪はしていたが、第一これは親の教育がちゃんとなっていないからおこった事。まず親がしつけとして置いていったのも昼間息子が公園で人に石を投げたりしていたと報道されていた。果たしてこの報道がどこまで確かかは分からないが、もし本当であればどう育てたら人に石を投げるような子に育つのだろうか。

うちは親が厳しく小さなことでも怒られていた。友達の親は優しいのに・・・なんて思ったこともある。でも親は友達では無い。友達のような関係であったとしてもその「友達」の前に親は親だろう。ちゃんと子供が外にでて、社会にでて恥ずかしくないように育てるのが親の仕事だと今回の事件を通して思った。

そして子供も非常識だが親も非常識。子供を非常識にさせたのも親。こういうようなニュースであれ、親の虐待も以前はそこまで耳にしたことがなかった。これは社会が家庭内で起こっていることに興味を持たずこういったことが報道されていなかったからだろうか?あるいは、全くこういったことがなかっただろうか?もしくはこういったことを話し合うのがタブーだったから?理由はどうあれ、こんなニュースばっかり耳にしていると大丈夫か、日本!と思わずにはいられない。

アメリカも今完全なる「大丈夫か!アメリカ!?」状態だが、日本もこんなニュースであったり、東京都知事の舛添都知事事件だったりとどうかしちゃってるんじゃないか!?

 

そんなこんなで仕事の合間にいろいろと考えている今日このごろでした。 今は学生の身でも無いので少し時間に余裕を持ちもっと頻繁に更新していこうと思います(←いや、これ前も言った気がする・・・)