純ジャパから見た海外・帰国子女から見た日本

正反対の二人が海外経験を通して得た出来事をお届け。

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海外に住んで視点が変わって見えてきた世界

【SANO】UNOtoSANO

バディーのSakieとこのブログを初めて早1年。最初はほとんど毎日アップされていたこのブログだが、やっぱりお互い忙しく更新する頻度も減ってしまった。もう少し頻繁に更新しなければとも思うが、ネタがない。でもどんなに小さなことでもこれからは書いていこうと思う。自分の日記代わりに。

一周年を迎え、少し振り返ろうと思う。私はどう変わったか?成長したのか?

まず、環境は明らかに一年前とは違う。この一年の間に4カ国に3ヶ月以上住んだ。まずはアメリカ、次はスコットランドに4ヶ月、タイに3ヶ月、そして今は日本。普通だったらこんな貴重な経験はできないだろう。実際に異国の地に住むのと旅で訪れるのは全く違う。

アメリカに住むことによってディープな文化と触れ合えた。特に私が住んでいた地域は通称バイブルベルトと言われれる場所。バイブルベルトとはプロテスタント、キリスト教根本主義、南部バプテスト連盟、福音派などが信仰されている地域の事。ノースカロライナからサウスカロライナ、テネシー、ジョージア、そしてアラバマ、ミシシッピ、ルイジアナ、テキサスがバイブルベルトの中心となっている。今まで宗教とはほとんど関わりのなかった私が、宗教がライフスタイル!とも言える場所に住むこととなり正直戸惑いもあった。日曜日の朝、スエットにT-シャツと超適当な格好で学食へ朝ごはんを食べに行く私の前の前にはいつもきれいなワンピースを来てフルメークの女子たちがいた。男子学生はパンツに、ベルトにシャツかポロシャツとまー日曜日の朝には似合わない格好でいる。彼らは毎週日曜日の午前中に教会に行くのだ。宗教は個人の事、私は友達が何を信じようが、どうお祈り仕様が全く気にしないが、流石に無理やり教会にいくことを誘われたときにはムッと来た。

他にもSouthern Hospitalityというものがある。「南部のおもてなし」といったところだろう。お店に入るとものすごく親切に声をかけられる。「いらっしゃいませ」だけではなく、「いらっしゃい、かわいこちゃん」と年配の定員さんから声がかかる。見知らぬ人から「honey」、「sweety」と呼ばれるのは意外と普通だった。これも南部特有だろう。皆、表面上ではものすご〜〜く親切。でも実際何を考えているのかがあまり良くわからないというのが私が持った印象。

そんな息苦しさも感じていた南部だったが、やはり引っ越すとなると心寂しかった。仲良くなった友達、親切にしてくれた大学関係者、そして本当に良くしてくれた教授たちとはしばらくのお別れ・・・。卒業式では入場するときからウルウル。終わって教授たちにお礼を言うときにはもう号泣。

エジンバラでの生活はアメリカとは違いもっと自由だった。アメリカでは移動手段が車。自分の車を持っていなかった私はほとんど大学内に缶詰状態。でもエジンバラでは徒歩と公共交通機関を使いどこでも行きたいところにいけた。その代わり、大学の授業はびっくりするほど簡単すぎてあまり集中して勉強をすることがなかった。だから、すごく勉強が恋しくなった。テスト前の追い込みだったり、図書室に24時まで入り浸って細菌の名前を暗記できるだけ覚えるとか・・・。

タイでは家族もいたのでのびのびと過ごしちょっと伸びきってしまった笑。母は典型的な朝型人間。それに比べて私は夜型。生活習慣がびっくりするほど合わず言い合ったこともある。でもやっぱり家族のいる場所はどこであってもHOME。もうあんな長期で帰ることはないのではないか?と思うと少しさみしくなってしまう。

そして今は日本。まだ日本に帰ってきて数日しかたっていないの何とも言えないが、これからどういった毎日になるのかが楽しみだ。

環境も変わったが、精神的にも成長したと思う。やはり人間は苦難、困難を乗り越えて成長するものなのだろうと思った。ほとんど困難のなかった大学1年、2年での成長と、この1年の成長を比べると明らかにこの1年の成長のほうが大きいと思う。コケても立ち上がる。歩けなくなったら、ちょっと休んでまた歩きだす。険しい道も、越えられなさそうな障害物もあるが、諦めずに一歩一歩進めばいつか越えられている。そんな人生の厳しさや、素晴らしさを感じた数ヶ月、一年になった。

これからは東京の生活のことをあげていこうかと思う。

Uno と Sanoの2年目もよろしくお願いします!!